マニュアルの徹底という意味ではよくやったと思う。
地震後わずかな時間で客と従業員が全て避難できたことは、日ごろの訓練の賜物だろう。
ただ、言い換えれば、その先の想定と訓練がなかった、足りなかったのは事実で、それはイオン熊本に限ったことではない。
今回の爆発事故を教訓に、今後は避難後のことも色々想定され、それに伴う対策、訓練がされるだろう。
さて、まずイオンの社長の対応について言いたい。
初動でもブログで書いたが、立場的に会社を守るための言動が求められるのは理解できる。
しかしながら、あのタイミングで『亡くなった方はマニュアルに反して勝手に戻った』と思っているんだなと受け止められるような発言は避けるべきだった。少なくとも私はそう感じました。
それは、亡くなった方に対してあまりに酷であり、また今後どう展開するかわからない中で、イオン側にとってもリスキーな発言だと思っていた。
社長は、自社の指示系統と報・連・相を過信していたのかもしれない。
想定できないことの対応は今後の課題。
なんでもそうだが、やはり想定外の事が起きると、人は判断を誤ることがあるし、足並みも乱れる。
今回気づいたことは、避難したあとの人の気持ち、行動だ。
避難して落ち着いたら、人は日常に戻りたがるということ。
コメンテーターが、ガス配管の規格変更や、再入場にあたってのマニュアルとして、どんな点検が住めばいいかとかが必要と言っていた。
そうした側面ももちろん必要だろう。
しかし、もっと現場の人の目線で考えると、別の対策も出てくる。
例えば貴重品などの管理。
仕事中に鍵や財布、携帯をロッカーに入れるような職場も多い。
しかし、これでは急ぎ避難した時には手元にないことになる。
リアルに考えた時、これらのものを置いたまま、帰宅できるだろうか、何日も過ごせるだろうか。
であれば、そうしたものを身につけたまま働けるように変更してはどうだろう。ポーチを支給するなど、方法はいくらでもある。携帯も電源オフなら持っていていいなど、工夫はできる。
そうすれば、あとは店のお金。これは会社が保険をかけるなどで対応できるでしょう。
つまり、貴重品を持った状態で避難して、公私共に戻らなければならない理由がなければ、誰も戻らないという人の動きを考えたルール、あり方を模索してみて欲しい。
繰り返すが、イオンの対応を強く非難しているわけではない。想定内のことはできていた。
想定外の対応となった部分で、ミスがあったのも事実。
それ以上でも以下でもない。
イオン直営の従業員にも地震の危険と恐怖の中、必死に全うされた方はたくさんいます。
そうした人たちを労い、また意見や事実を吸い上げて、今後の対策にいかすしかありません。
遺族には、イオン側からも賠償があるそうです。
当然お金で済む話ではないですが、今できる対応としては、うやむやにせず対応した点も含めて、必要以上に責める気にはなりません。
できれば、初動での発言については、お詫びした上で訂正してもらいたい(してるかもしれませんが)