2024年は、立浪監督にとっても大事なシーズンになる。
長期政権と言われたものの、さすがに成績次第の部分もあるのか、3年で一区切りの流れがあるからだ。
就任から過去2年はリーグ最下位。契約延長には、最低でもAクラス入りが求められるだろう。
とはいえ、クライマックスのなかった2020シーズンを除くと、2013年からずっとBクラスのドラゴンズ。
立浪監督体制下の問題だけでなく、ずっと弱ったわけだ。
ずっと弱いチームですから、当然選手の意識、能力、実績も低いわけです。
チームを変えるためには、選手を変える必要もあったのは間違いなく、谷繁、森、与田と時の監督たちができなかった大鉈をふるったことは、個人的には評価しているし、ファンや地元企業に絶大な支持を得られている立浪監督だからできたことだと思う。
実際に、どう変わったか、今回は野手陣の顔ぶれを見てみよう。
対象となるのは、就任前の2021年の面々と、2024年の想定メンバーだ。
まず、2021年。
1.大島
2.阿部
3.高橋
4.ビシエド
5.平田
6.京田
7.木下
8.根尾
これが開幕戦のオーダー。
このシーズン、開幕スタメン組以外では、アリエル・マルティネス、福留、三ツ俣、堂上、福田、加藤、渡辺、武田、高松、岡林らの名前がある。
全体的に年齢層が高いことがわかる。しかもビシエド、大島以外は主力級ではなく、ただ歳を重ねただけのレベルの選手もいる。
アリエルのように、移籍して成績が伸びた例もあるが、ほとんどの選手が、引退、戦力外、他球団へ移籍後も成績伸びずと、この面子のままでは勝てないことを証明している。
そして来期。ドラフト組に加え、中島、上林、山本、板山ら戦力外組、そして現在獲得に向けて動いている中田を加味して顔ぶれを見てみる。
1.岡林
2.田中
3.石川
4.中田
5.大島(ブライト)
6.細川
7.村松
8.石橋
こんなオーダーを仮定してみた。
代打には、右に中島かビシエド。左に宇佐見。
捕手は、スタメン自体が流動的だが、木下が控える。
内野は、龍空、福永、高橋、ルーキーらで2枠程度を争う形になる。
外野は、後藤、加藤、鵜飼、川越、濱など。
スタメンには、タイトルホルダーや二桁本塁打の若手日本人打者が名を連ねており、2021年より実績と若さが改善されていることがわかる。
控えも年齢層が広がり、ベテラン、中堅、若手が入り混じっていることがわかる。
采配を含めた勝敗という結果は出せていないものの、低迷期からの脱却のため、チームを変える、若返らせるという点においては、一定の成果が出ていると私は思う。
2024年にチーム成績として結果が出なければ、監督としての役目を終えることにはなるだろうが、立浪和義は、任期の間の観客動員数を含めて、ドラゴンズのための役割は果たしたと考えていいだろう。
その場合、2025年以降は、チームを率いるマネージメントに長けた者にバトンを託してもらいたい。