子育て女性の就労は年金制度を救う? | もっと知りたい労働法!

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東京都町田市を拠点に両立支援、労使トラブル、障害年金などに対応、『悩み』を『戦略』に変える労務管理を提案する特定社会保険労務士櫻井三樹子のブログです。日々の疑問や矛盾と戦います!!たまに日本酒でまったりします。

 不況が深刻化する中、求職活動を始める女性が増えている。専業主婦からの転身を目指す新規求職者は昨年12月に前年同月比46.6%も急増。うち子育て世代の25~44歳の伸びは50%を超えた。このため厚生労働省は、ハローワークの専用相談窓口「マザーズコーナー」を2008年度の60カ所から今年度は100カ所に拡充し、働く母の就労を支援する。(時事通信)

 働きたくても、保育所の空きがなく働けないという専業主婦が多いのが現状。「保育ママ」事業なども国の制度となり来年4月から始まります。働く母の就労のために、家族や企業の理解がもっと深まり、子どもを安心して預けられる保育施設がもっと増えて欲しいですね。

■ちょっと知りたい年金の話■

 今まで専業主婦の奥様が働き始めることは、本人にとっても国にとっても得をすることになります!

 旦那様が会社員などの国民年金第2号被保険者(厚生年金あるいは共済組合に加入している人)の場合、専業主婦の奥様は第3号被保険者です。第3号被保険者は保険料を一切払いません。でも、国民年金保険料を払っているのと同じ扱いになるので被保険者期間の要件を満たせば、将来基礎年金がもらえますね。もし、この奥様が働き始めて、自らが第2号被保険者となったら、将来もらう年金の額が基礎年金に上乗せされます!もちろん、お給料から保険料は天引きされますが、半分は会社が払います。そして、国の年金財政も増えることになりますね。

 仕事も家庭もあきらめないで頑張る女性には、良いことがあるという話でした。

sakurai


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