教諭自殺は荒れた学校のせい…労災訴訟 | もっと知りたい労働法!

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東京都町田市を拠点に両立支援、労使トラブル、障害年金などに対応、『悩み』を『戦略』に変える労務管理を提案する特定社会保険労務士櫻井三樹子のブログです。日々の疑問や矛盾と戦います!!たまに日本酒でまったりします。

堺市の市立中学校に勤めていた女性教諭(当時51)が自殺したのは、校内暴力など過酷な勤務を強いられたためだとして、夫が、地方公務員災害補償基金(東京)を相手に公務災害と認めるよう求める訴訟を来週にも大阪地裁に起こすということです。(asahi/com

亡くなった教諭は田村友子さん。76年、大阪府教委に採用され、堺市の小中学校で勤務してきました。社会科担当で中学2年の学級担任だった97年6月、「うつ病」と診断され、5カ月後には緊急入院して休職。通院治療中の98年10月、自宅で首つり自殺しました。

近年急増中のうつ病により自殺に至るパターンですね。

労災認定された例で『電通過労自殺』は最高裁判決で業務に起因するものと認められ企業は和解金1億6800万円を支払っています。職場で発症したうつ病ということになると高額な損害賠償や和解金が伴うというわけです。

職場でうつ病を出さないために企業は対策が必要ですね。まず、心の健康状態の悪くなっている人がいないか日頃から目を配ることが大切。

変化を見抜くポイント
・遅刻・欠勤が多くなる
・元気がない、顔色が悪い、表情が乏しくなってきた
・急に痩せた、太った
・ミスが増える
・ぼーっとしている

こんな変化のある従業員がいたら注意!!

対処法
・本人の話を聞く
・勤務時間・業務負担を配慮する
・心療内科などの医師や臨床心理士の意見を聞く

企業は本人の状態を把握し業務への配慮が必要です!


堺市の学校側は田村さんの変化や状態に気づいていたのに、業務を軽減するなどの措置を取らず、教頭も「休まない方向で頑張ってほしい」と言っていたということです。裁判の行方はどうなるのでしょうか…。

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