社会保障費抑制目標 | もっと知りたい労働法!

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東京都町田市を拠点に両立支援、労使トラブル、障害年金などに対応、『悩み』を『戦略』に変える労務管理を提案する特定社会保険労務士櫻井三樹子のブログです。日々の疑問や矛盾と戦います!!たまに日本酒でまったりします。

社会保障費の自然増分を毎年2200億円抑制する政府目標が達成できなくなる懸念が強まってきた。後期高齢者医療制度への批判を受け自民党の厚生労働関係合同部会は27日、2009年度は削減を見送るべきだと決議した。厚生労働省も『別枠』で社会保障費を要求する検討を始めた。社会保障費の抑制は国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)を11年度に黒字にするための前提で財務省などの反発は必至。09年度の予算編成で最大の焦点となりそう。(日経新聞)

☆プライマリーバランス黒字は大事なことだけど、社会保障費の限界を超えた削減は危険だ!!国民の生命を脅かすことになりかねない。根本的な無駄を省くことからプライマリーバランスを整えてほしいものだ。予算を使い切るための備品購入や改修工事など、我々一般市民の目にとまる場所でも数々の明らかな無駄は見られる。普通に無駄に見える行為を堂々と行える行政の感覚には驚くうえ、怒りさえ感じる!

☆また、社会保障費削減で医療費削減のためにはじまったメタボ健診だが、男性の腹囲85cmというあやしい基準に不信感を抱いてしまう。メタボ健診をすることで医療費の3割を占める生活習慣病を減らそうというのは表向きの話。もちろん良いことだ!!でも、企業はメタボ社員が増えると後期高齢者医療制度の支援金を最大10%加算されるという。2千人規模の健保組合では1千万円前後の負担増。国保も規定の健診をしなければペナルティを科される。医療費を企業や自治体の負担増でなんとか賄いたいという意図で男性腹囲90cmメタボ基準ならばちょっと足りないけど85cmメタボ基準ならばそこそこイケる(賄える)的な試算があったのか…などと思ってしまうのは私だけ?だって40歳以上で腹囲85cmの男性って普通にたくさんいるし…。異常ありと言われるにしても、会社で冷たくされるにしてもちょっとかわいそう?痩せた方がいいとはもちろん思うけど

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