全日本金属情報機器労働組合日本アイビーエム支部によると、5段階の人事評価のうち下から2段階までの人を対象に、会社側が繰り返し退職の意思確認をしている例もあるそうです。労組側は「『残ってもあなたの仕事はない』と言われている人もいる。事実上の退職勧奨だ」と強く反発しているよう…。
他業種にも正社員リストラの動きは広がっています。
*金型加工機械の中堅メーカー、ソディック(横浜市)
26日、約330人の全社員を対象に年内に希望退職を募集すると発表しています。応募者数は不透明…退職金のほかに一時金を支給するそうです。部品メーカーなどの設備投資抑制の影響で09年3月期決算が赤字に転落する見通しとなり、「合理化が不可欠と判断した」(経営企画部)。希望退職に応じなかった社員も、12月から給与を最大2割カットになるそうです。
*中堅電機メーカーの沖電気工業
50歳以上または勤続25年以上の管理職1200人程度を対象に、来年初めに300人の早期退職を募ります。半導体事業から撤退し、管理職が余っているためだそうです
*マンション大手の大京
事業縮小にともない、40歳以上を対象に、社員の1割強にあたる450人の希望退職を募ります。
*中堅ゼネコンの若築建設
不動産開発会社ゼファーの破綻(はたん)などに伴う特別損失の計上で経営が悪化。マンション事業から撤退し、社員の1割強にあたる100人の希望退職に踏み切るそうです。
*大手アパレルのレナウン
300人の希望退職を募ります。
*中堅のルック
27日から、正社員の3分の1にあたる約150人の希望退職の募集を始めます。
両社とも1年契約の嘱託社員のデザイナーも減らす。
*キリンヤクルトネクストステージ
市場の縮小で苦戦が続いています。栃木県内の工場を閉鎖し、正社員143人の7割にあたる100人の人員を削減する計画のようです。
(以上asahi.comより)
今後更に正社員リストラの動きは広がるのでしょうか?
今回のリストラは世界的景気の後退による減収にともなうコスト削減というのがどの企業にも共通です。こういったリストラは即効性がありますね。しかし、副作用も大きいと思います。大手ではいいかもしれませんが、中小、零細には厳しいやり方ですね。残された社員の労働時間は大幅に増え、士気は下がります。また、企業の情報やノウハウが流出することにもなりますね。企業の利益を生みだす人間が減るわけですから単なるコスト削減ということにはならないと思います。