介護業界に限った話ではないでしょうが、その会社の労使関係を知る上で業界事情を知っておくことは重要です。介護業界の現場の人は奉仕の精神が強く、営利的な思考は比較的弱いように感じます。また介護以外の業界経験者が介護業界に入ってきた場合、相対的に営業色が強くなるようです。
そして介護と行政は関係が深く、そういった面では介護業界の経営者はコンプライアンス意識が強い様に感じます。いわゆる「病院での治療代3割負担」というのと同様に介護では利用者の負担が1割・・・言い換えれば9割の売上げは公からもらっているわけで、行政の指導には敏感です。
そして介護の財政状況は決して恵まれているわけではありません。その負担は介護職員(労働者)の給料にも影響しており、慢性的な労働力不足になっています。そのため会社からすれば常に人手不足の状態にあり、戦略的な人事政策がとりにくい状況にあります。とはいえ、質を無視した採用を繰り返すと、離職と補充の悪循環を生み、また社内の雰囲気も乱れます。
介護の現場が成り立っている大きな理由のひとつは現場の職員の奉仕の精神にあります。会社は給料以外でも働き甲斐をつくる必要がありそうです。