社労士試験は、その試験範囲が非常に広いため、
後半科目の学習が終わる頃には、前半科目の記憶が薄れます。

また、多くの保険法が登場しますが、共通する部分もあれば、
似ているけど少し違う、という厄介な規定も沢山あります。

そのため、社労士試験は、「忘却・横断との戦い」とも言われます。

つまり、記憶の定着方法について考えることが非常に重要なのです。

ある意味、「記憶ゲーム」といっても言い過ぎではないでしょう。

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インプットの方法としては、「目からのインプット」に加えて、
耳からのインプット」方法があることは、既にお伝えしたとおりです。

五感とスキマ時間をフル活用するということですね!

しかし、今回は違う観点から2つご紹介します。


1.覚えた知識を使う

記憶は、「覚えたことを使う」ことによって定着します。
つまり、覚えっぱなしではダメなのです。

知識を使うには、問題を解くことが一番です。

中には、テキスト読みと問題演習の時期を完全に分けている方がいますが、
できれば「科目単位でインプットとアウトプット」を回してください。

でないと、問題を解く頃には真っ白の状態で、
改めてインプットのやり直しが必要となり効率が落ちます。

また、覚えたことを「誰かに話してみたり」、または、
話してみるつもりで声に出す、「頭の中でシミュレーション」することも有効です。

これもスキマ時間を使ってできることですし、
できれば、仕事以外の時間は「常に頭の中でシミュレーション」してください。

これは表面的な学習時間には表れませんが、1年をとおして考えると、
膨大な学習時間」となるはずです。

なお、意外と説明に詰まってしまうものですが、
頭の整理」にもなりますし、自分の「欠けている知識も発見」できます。

特に、年金法などは有効でしょう。
知識としてつながらない部分をたくさん発見できるはずです。

(なお、ぶつ切りの知識でも問題は解けますが。)

もちろん、知識を使うことになり記憶の定着につながります。


やや長くなったので、明日に続きます。

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~本日の論トレ(論点トレーニング)~

以下の設問について、「誤っている箇所」を指摘してみましょう!

<平成19年度 労災保険法 第8問D>

労働保険の保険関係が消滅した事業の事業主は、その消滅した事業が継続
事業である場合にはその消滅した日から30日以内に、その消滅した事業が
有期事業である場合にはその消滅した日から15日以内に、所定の事項を
政府に届け出なければならない。

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誤り箇所の指摘だけではなく、正しい「解説」を加えてくださいね!

では、誤っている箇所を赤字・下線で示します。

労働保険の保険関係が消滅した事業の事業主は、その消滅した事業が継続
事業である場合にはその消滅した日から30日以内に、その消滅した事業が
有期事業である場合にはその消滅した日から15日以内に、所定の事項を
政府に届け出なければならない


保険関係が消滅する場合には、特別な届出は要りません。

保険関係は届出や手続きをもって消滅するのではなく、
強制適用事業が廃止された日の翌日、又は、事業が終了した日の翌日に、
「法律上当然」に消滅するためです。

なお、保険関係が消滅した場合には、有期事業・継続事業ともに、
保険関係が消滅した日「50日以内(当日起算)」に確定保険料の
申告・納付を行わなければなりません。


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