今日は、「理解と暗記の使い分け」というテーマでお送りします。

このブログでも、

1)応用問題に対応するためにも、
2)知識の定着を図るためにも、

理屈や根拠をつけながら覚えることの大切さ」についてお話してきました。

しかし、全ての規定について理屈づけ、根拠づけを行うのは難しいと思います。

どのような規定にも、その背景には何らかの「根拠・理由」がありますが、
その時代ならではの事情や、政治的な背景により制定されたものも多く、
全てにおいて、理屈づけや根拠づけを行うのは難しいと思います。

また、そもそも理屈に合わない規定や制度もあります。

#たとえば年金2法の年金額の自動改定の仕組みなどです。
#「物価スライド特例措置」って何か変だな?と思いませんでしたか?
#ゆえに、現在、様々な議論があるわけです。

結局、どのようにインプット学習を行うべきなのかといえば、

基本事項
 ・単なる「暗記」ではなく、「理解」を中心とした学習を行う
 ・レベルとしては、「他人に説明できる」程度

それ以外
 ・一通り目をとおし、「暗記」を中心とした学習を行う
 ・レベルとしては、選択式で「キーワードを拾える」程度
 ・直前期のテキスト読みも有効ですね!

というバランスが必要なのではないかと思います。

くれぐれも、「それ以外」の規定について、

「何故そうなっているのか?」
「この場合はどうなのか?」

などとは考えないことです。

いわゆる奇問・難問や、重箱の隅を突くような出題もありますが、
出題者も、そのような問題が解けるレベルを期待してはいません(多分)。

これらは単に、「平均点を調整」するための出題です。
言い換えると、「国家試験としての威厳」を保つための出題ともいえます。

賢明な皆さまは、このような問題や規定に真剣に向き合ってはなりません。
勝つべきところでしっかり勝ちましょう!

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~本日の論トレ(論点トレーニング)~

以下の設問について、「誤っている箇所」を指摘してみましょう!

<平成20年度 労災保険法 第7問A>

療養補償給付又は療養給付を受ける権利の時効は、診断によって療養を
必要とすることが確認された日の翌日から進行する。


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では、誤っている箇所を赤字・下線で示します。

療養補償給付又は療養給付を受ける権利の時効は、診断によって療養を
必要とすることが確認された日の翌日
から進行する。

療養(補償)給付のうち、療養の費用の支給については、
費用を支払った日ごとにその翌日」から時効が進行し、
2年を経過したときに、時効により消滅します。

また、現物給付である「療養の給付」については時効の問題は生じません。

なお、傷病(補償)年金は、所轄労働基準監督署長がその職権により支給
を決定しますので、同様に時効の問題は生じません。



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