社労士試験は、択一式も選択式も、数値や要件が頻繁に問われるため、
暗記試験である」と考える方も多いのではないでしょうか?

確かに、数値や要件を覚えなければ、そこが問われた際に選択肢の投入や、
正誤判断ができないため、もちろん正確に覚えなければなりません。

しかし、「暗記」を意識しすぎるのも危険だと思います。


<理由その1>

近年の択一式は、細かな数値や要件よりも、
規定の理解」について試される出題が増えているためです。

たとえば、平成23年度の本試験問題(択一式)でいえば、

・厚生年金 問4-B 「その停止すべき期間」
・厚生年金 問4-E 「障害の程度により支給停止となっているものを含む」
・厚生年金 問9-C 「一定の要件に該当する場合」
・国民年金 問2-C 「所定の要件を満たしていれば」 

など、要件や期間についてはざっくりとした表現を使い、これらを問うのではなく、
規定の理解」について問う出題が目立ちました。

(ぱっと見た限りなので、他にもあるかもしれません。)
(従来は、これらの要件や期間の詳細を問うのが定番でしたよね?)

もちろん、相変わらず数値や要件を問う出題も数多く存在しますが、
今年はこれらの表現が非常に特徴的であったと思います。
           
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また、選択式では、通常の学習範囲から外れたテーマからの出題も目立ちます。
これらの出題を事前に予測するのは難しく、試験会場で何とか対応せざるを得ません。

つまり、「応用力や現場対応力」が試されているとも言えます。
           
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択一式と選択式で共通して言えるのは、

今後は、数値や要件を正確に覚えることに加え、規定の意味を考えて学習を行い
未知の問題が出題された際にも「より妥当な選択肢」を選べる力を養う必要がある。

ということではないでしょうか?

明日に続きます。

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~本日の論トレ(論点トレーニング)~

以下の設問について、「誤っている箇所」を指摘してみましょう!

<平成22年度 労災保険法 第1問B>

労災保険の保険給付のうち、業務災害に関する保険給付は、労働基準法に
規定する災害補償の事由が生じた場合にのみ行われるのであって、その
種類は、給付を受けるべき者の請求に基づく療養補償給付、休業補償給付、
障害補償給付、遺族補償給付、葬祭料及び介護補償給付に限られる。

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誤りが2箇所あることが分かりますでしょうか?

では、誤っている箇所を赤字で示します。

労災保険の保険給付のうち、業務災害に関する保険給付は、労働基準法に
規定する災害補償の事由が生じた場合にのみ
行われるのであって、その
種類は、給付を受けるべき者の請求に基づく療養補償給付、休業補償給付、
障害補償給付、遺族補償給付、葬祭料及び介護補償給付に限られる


業務災害に関する保険給付は、労働基準法上の災害補償の事由が生じた場合の他、
船員法上の災害補償の事由が生じた場合にも行われます。

また、業務災害に関する保険給付は、本肢に掲げるの保険給付の他に、
傷病補償年金があります。



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