アウトプットに関する情報提供は、もっと先にお送りする予定でしたが、
平成23年度 本試験の選択式のショックから立ち直れず、
なかなか次への一歩を踏み出せない方も大勢いらっしゃるようです。
この件について、幾つかメールやメッセージをいただいておりましたので、
今日と明日は、この話題をお送りします。
なお、少々ショッキングな内容が含まれておりますので、
自信を喪失しやすい方は、このままブラウザを閉じてください。
しかし、社労士試験を乗り切るためには重要だと思うことを書いています。
-------------------------------------------------------------------
労災と労一(選択)は、ある程度はテキスト等に載っているテーマでしたが、
恐らく、深く学習している受験生はほとんどいなかったはずです。
そのため、「知識」については、同じ条件であった考えられますが、
現実には得点できた方と、そうでない方がいらっしゃいます。
つまり、勝負を分けたのは「知識以外」であると考えられます。
それが何であるかを検証するために、労一(選択と択一)を普通のOLさん
に解いてもらいました。
彼女は社労士の勉強をしたことはありませんし、実務経験もありません。
しかし、選択式の空欄B、D、Eを正解しました。
1つずつ理由を聞くと、
_________________________________________________________________________________________
空欄Bは「同じ業務・・・賃金は同じ」と書いてあるから、職務給かな?
定額だったら業務を変わっても給料変わらないし、歩合給はやった分だけ
給料が貰えるから違うし、役職給はちょっと違う気がする。
空欄Dは「能力育成」「能力の高まった」書いてあるから、職「能」資格?
のような気がするけど、聞いたことないから自信はないな・・・。
でも、仕事給と職務等級は空欄Bと被るし、役割と能力とは関係なさそう。
空欄Eは「企業業績への貢献」と書いてあるから、これは絶対に成果主義。
__________________________________________________________________________________________
如何でしょうか?
彼女はこのように「推理力」を働かせ、「妥当性」で判断したわけです。
労災(選択式)も同じことが言えませんでしょうか?
(これは私が解説しています。)
_________________________________________________________________________________________
空欄Aは、労災保険法が「労働者」を保護するための保険法であることや、
障害等級の第1級~3級が、労働能力の喪失に関する程度を示すものであった
ことを思い出せれば「労働能力」が最も妥当性が高いのではないでしょうか?
空欄Bは、男女差の解消に関するものですが、女性の等級を引き下げることは
考えにくいですよね?そうすると、誰からも文句がでない方法としては、
「男性の等級を引き上げる」以外には考えられません。
空欄Cは、第7級の「著しい醜状を残すもの」と、第12級の「醜状を残すもの」
の中間である第9級は、「相当程度の醜状」以外には考えらません。
_________________________________________________________________________________________
また、労一(択一式)の第1問Bと第2問Eについても、先程のOLさんに
正誤判断していただきました。
_________________________________________________________________________________________
第1問Bは「インターネットを使って情報提供することの重要性は低い」
という部分が時代に逆行しているから不自然だな。私だってスマホとか
使っているしさ。
第2問Eは、労働組合って、労使を円滑?にするためにあるんでしょ?
だったら2つの仕組み(労使協議機関と職場懇談会)とも、労組がない会社に
比べて設置率は高いのでは?片方だけが設置率が低いというのは変。
_________________________________________________________________________________________
だそうです。
やはり、「推理力」と「妥当性」で正誤判断できたわけです。
(※なお、第1問Bが誤りである真の根拠は少し違いますが。)
要するに、「知識」がなくても「それ以外の力」を使って正解を選びだす
ことは十分可能だということです。
逆に、知識だけで解こうとすると、思考停止に陥いります。
このブログでも「立法・制度趣旨から正誤判断する力」や、「例外の排除」
「でっち上げ」といった作問テクニックについてお伝えしてきましたが、
「推理力」「妥当性」についてはお伝えしていませんでした。
この点は、本当に申し訳なく思っています。
しかし、
1)初見の出題であったとしても、何とか正解を選び出すための方法はある
2)全てを知識で解決する必要はない
ということを分かっていただければ幸いです。
結局、5点分しか出題されない選択式の出題を完璧に予想することは、
そもそも不可能に近く、来年度も必ず予備校の予想を大きく外すような
出題があると思います。
全てを知識でカバーしようとすれば、合格に何年もかかります。
それよりも、「知識」で太刀打ちできない場合を想定して、
「現場対応力」を磨くようにしましょう。
人間には「考える力」があります。
そのことを知っているだけでも、ずいぶん有利に戦えるはずですよ!
PS:長くなったので、本日の論トレはお休みです。
択一式の点数が伸び悩んでいる方はコチラ!
質問回答サービスの詳細はコチラ!
平成23年度社労士試験の合格ライン予想はコチラ!
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平成23年度 本試験の選択式のショックから立ち直れず、
なかなか次への一歩を踏み出せない方も大勢いらっしゃるようです。
この件について、幾つかメールやメッセージをいただいておりましたので、
今日と明日は、この話題をお送りします。
なお、少々ショッキングな内容が含まれておりますので、
自信を喪失しやすい方は、このままブラウザを閉じてください。
しかし、社労士試験を乗り切るためには重要だと思うことを書いています。
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労災と労一(選択)は、ある程度はテキスト等に載っているテーマでしたが、
恐らく、深く学習している受験生はほとんどいなかったはずです。
そのため、「知識」については、同じ条件であった考えられますが、
現実には得点できた方と、そうでない方がいらっしゃいます。
つまり、勝負を分けたのは「知識以外」であると考えられます。
それが何であるかを検証するために、労一(選択と択一)を普通のOLさん
に解いてもらいました。
彼女は社労士の勉強をしたことはありませんし、実務経験もありません。
しかし、選択式の空欄B、D、Eを正解しました。
1つずつ理由を聞くと、
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空欄Bは「同じ業務・・・賃金は同じ」と書いてあるから、職務給かな?
定額だったら業務を変わっても給料変わらないし、歩合給はやった分だけ
給料が貰えるから違うし、役職給はちょっと違う気がする。
空欄Dは「能力育成」「能力の高まった」書いてあるから、職「能」資格?
のような気がするけど、聞いたことないから自信はないな・・・。
でも、仕事給と職務等級は空欄Bと被るし、役割と能力とは関係なさそう。
空欄Eは「企業業績への貢献」と書いてあるから、これは絶対に成果主義。
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如何でしょうか?
彼女はこのように「推理力」を働かせ、「妥当性」で判断したわけです。
労災(選択式)も同じことが言えませんでしょうか?
(これは私が解説しています。)
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空欄Aは、労災保険法が「労働者」を保護するための保険法であることや、
障害等級の第1級~3級が、労働能力の喪失に関する程度を示すものであった
ことを思い出せれば「労働能力」が最も妥当性が高いのではないでしょうか?
空欄Bは、男女差の解消に関するものですが、女性の等級を引き下げることは
考えにくいですよね?そうすると、誰からも文句がでない方法としては、
「男性の等級を引き上げる」以外には考えられません。
空欄Cは、第7級の「著しい醜状を残すもの」と、第12級の「醜状を残すもの」
の中間である第9級は、「相当程度の醜状」以外には考えらません。
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また、労一(択一式)の第1問Bと第2問Eについても、先程のOLさんに
正誤判断していただきました。
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第1問Bは「インターネットを使って情報提供することの重要性は低い」
という部分が時代に逆行しているから不自然だな。私だってスマホとか
使っているしさ。
第2問Eは、労働組合って、労使を円滑?にするためにあるんでしょ?
だったら2つの仕組み(労使協議機関と職場懇談会)とも、労組がない会社に
比べて設置率は高いのでは?片方だけが設置率が低いというのは変。
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だそうです。
やはり、「推理力」と「妥当性」で正誤判断できたわけです。
(※なお、第1問Bが誤りである真の根拠は少し違いますが。)
要するに、「知識」がなくても「それ以外の力」を使って正解を選びだす
ことは十分可能だということです。
逆に、知識だけで解こうとすると、思考停止に陥いります。
このブログでも「立法・制度趣旨から正誤判断する力」や、「例外の排除」
「でっち上げ」といった作問テクニックについてお伝えしてきましたが、
「推理力」「妥当性」についてはお伝えしていませんでした。
この点は、本当に申し訳なく思っています。
しかし、
1)初見の出題であったとしても、何とか正解を選び出すための方法はある
2)全てを知識で解決する必要はない
ということを分かっていただければ幸いです。
結局、5点分しか出題されない選択式の出題を完璧に予想することは、
そもそも不可能に近く、来年度も必ず予備校の予想を大きく外すような
出題があると思います。
全てを知識でカバーしようとすれば、合格に何年もかかります。
それよりも、「知識」で太刀打ちできない場合を想定して、
「現場対応力」を磨くようにしましょう。
人間には「考える力」があります。
そのことを知っているだけでも、ずいぶん有利に戦えるはずですよ!
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