仲間はずれはいけないと思う
先日のことだ。BS放送で懐メロ特集的な番組をやっていた。しっかり観ていたわけではなくて流れていた音声が耳に入ってきてる程度だったんだけど出演者数人で『ドレミの歌』を歌っているのが聴こえてきた。♪ド~はドーナツのド レ~はレモンのレ~この歌、以前から思ってたんだけど“ソ”の部分に罠が仕掛けてある。ミはみんなのミ。ファはファイトのファ。問題のソは♪ソ~はあおいそら(青い空)~……今までの規則性を完全無視!!これはアレだ。料理の基本「さしすせそ」と同じトラップじゃないか。さ(砂糖)、し(塩)、す(酢)、せ(醤油)…まあ、これに関しては“せ”も怪しいけれど醤油は昔は「せいゆ」表記だったので百歩譲って良しとしよう。問題は“そ”だ。“そ”は味噌であると云う。みそ…。……頭文字じゃないんかい!!「そ……ソース?」ってなる人が絶対にいるはずだ(俺歌にしても調味料にしても“ソ(そ)”だけが規格外の扱いを受けている。なんて酷い仕打ちだろうか。“ソ”が何をしたというのか。もし僕が“ソ”だったら泣きじゃくるか、盗んだバイクで走り出すか。ドレミの歌に戻るけれどこの曲はそもそもが外国の曲である。ミュージカル『The Sound of Music』の中で歌われた一曲で曲名もそのまま『Do-Re-Mi』である。つまり「ソは青い空」は外国詞に日本語を当てたんじゃなかろうか。じゃあ原曲の詞はどうなっているのか。レイ?光線?Doe, a deer, a female deer(ドはディアー メスの鹿)Ray, a drop of golden sun(レ“レイ”は雫 光り輝く太陽の)Me, a name I call myself(ミーは名前 自分を呼ぶ名前)Far, a long long way to run(ファーはずっと遠く)Sew, a needle pulling thread(ソーは針と糸)La, a note to follow sew(ラはソーの次)Tea, I drink with jam and bread(ティー“シ”は紅茶のお供にジャムとパン)That will bring us back to do.(さあドに戻りましょう)……日本版は原曲をそのまま直訳したわけじゃなさそうだ。いきなり♪ド~ ア ディアーである。Dが一緒ってことか?ドーナツはどこにいった?問題のソはどうなっているかというと♪Sew, a needle pulling thread(ソーは針と糸)…まあ、確かに縫うことに針と糸は必要だ。それは分かるけれど、青い空に繋がるモノは何も無い。かと思えば♪Far, a long long way to run(ファーはずっと遠く)なんかはちょっと詩的でカッコイイ。日本版だと「ファイトのファ」だけども大人にもなると常にファイトを持ち続けることで疲弊する自分もいる。たまにはボーっと遠くを眺めていたい。日本語詞を付ける場合どうしてもリズムに合わせて日本語をはめていくので直訳で済む話でもなかなかない。“ソ”みたいな例外も致し方ないところと言えよう。日本版も概ね上手く処理できてるんだなあと気付く。でね、英語歌詞を眺めていてもっと可哀想なヤツを見付けてしまった。そう、ラである。♪La, a note to follow sew(ラはソーの次よー)…なんか、説明が乱暴すぎやしないだろうか。ソありきのラ。相対的な紹介のされ方。どんなに頑張っても「○○さんの弟ね」って呼ばれてしまう人みたいだ。日本語詞の方だと♪ラ~はラッパのラ~…うん、そうだそうだ。確かにラッパのラだ。少なくとも“ソ”の青い空よりはアイデンティティーを保っている。…と思ったら3番の歌詞で衝撃が走る。(1番と2番は歌詞が一緒)ええええーーーー!?♪ランラ ランランランラン……考える事を放棄されとる!!今からでも遅くないので誰か“ラ”に命を吹き込んであげられないだろうか。♪ラ~クダに乗って~ でもいいじゃないか。♪ラ~イスは多め~ でもいいじゃないか。♪ラ~コステを着て~ えなり君の歌になっちゃうからボツだと思う。