GRUPO CIRUELA /regreso al origen
1973年リリース。1stアルバム。
メキシコのハード・ロックバンド
ガレージィ―なブルース・ロックを聴かせるバンドなのだが
全体的にかなりヨレた演奏で
結果的にサイケデリックな感覚をモノにしてしまったという
辺境ハードロックなイナたさが堪らない
終始ぺナペナしたファズ・ギターがブルージーなフレーズを奏で
バタバタしたドラムが走りまわる中、ベースがリズムをキープし
エコーの掛かったボーカルが獣のようにシャウトする
曲によってフルートの音なども聴こえるが
ジェスロ・タルのような音を期待してはいけません
(ましてやブラック・サバスのような音なんて恐れ多い)
アンダーグラウンドな雰囲気が持ち味のB級なブルース・ハード
それ以上でもそれ以下でもありません
でもこのB級クサさに魅力を感じるなら堪らないバンドです
その"B級"のどこに良さがあるのか?
それは "生々しさ " です
そこには 「嘘」 や 「見栄」 がありません
本人達はかなりマジなんです
マジだからイイ
純粋無垢なる荒削りな初期衝動を感じ取れます
現在ちまたに溢れかえる嘘っぽいA級よりよっぽどリアルだ
