烏賊です。
今日も今日とて日課の散歩に行ってきました。
せっかくの晴れた日なのでけん玉もやりたかったんですが、急遽お仕事が降ってきたので気付いたら日没を過ぎていました。
という訳で今日は夜のお散歩です。
とはいえ家を出たのは19:20頃で、空はまだほんのり青みがかっていました。
夏至からまだ3日ですもんね。日が長いです。
それでも数分後には夜の帳が空を覆いました。
ふと昔のことを思い出しました。
僕の高校は20:00まで自習用に開放されていたんです。
その時間まで先生が残っている訳ですから、本当にお疲れ様という感じです。
教室が閉まる20:00に最寄りの駅へ向かうと高校生が殺到して鬱陶しいので、僕は19:40頃に学校を出るのを日課にしていました。
春から夏至に近づくにつれて日が長くなっていくんですが、僕が学校を出る時間はいつも真っ暗でした。
それでも夏至の頃になると学校を出る5分前くらいまではうっすらと空が青くて、もう少し頑張ってくれたら明るい空をみながら帰れるのになあとか思っていました。
そんな空の色の変化に季節を感じていた高校生活でした。
さて、ここで違和感を覚える訳です。気付きましたか?
よくよく考えてみます。
夏至からさほど経っていない今日は19:25頃に空が真っ暗になりました。
ところが、僕の記憶が正しければ高校時代は19:35から19:40までの間に真っ暗になるような日があったということになります。
確かに今日は夏至から3日経っていますが、それでも日没が10分以上ずれたりするのはなんか変ですよね。
僕の記憶がおかしいんでしょうか。
まあ確かに記憶力にはそれほど自信がない訳ですが、こういう経験を伴った記憶っていうのはある程度正確であって欲しいものです。
というかじゃないと困ります。これまでの経験を捏造してしまっている可能性がある訳ですから。
焦燥の中で思考を巡らせ、とある仮説にたどり着きました。
日没の時間の地域差が関係している可能性です。
僕の地元は東京より西に500kmほど行ったところです。緯度方向にはそれほど違いがありません。
地球は自転しているので、東にある東京の方が日の出・日の入りが早いということになります。
簡単に計算して、仮説を確かめてみましょう。
まず、地球の半径が6000kmであるとします。確かそのぐらいだったはず。
ということは、地球一周は40000kmくらいです。
東京の緯度が大体北緯35度だとすると、この緯度帯で一周すれば大体40000kmの80%くらいの距離になるはずです(cos35°は多分0.8くらい)。
これが、この緯度帯にある地点が一日に(自転によって)巡る距離という頃になります。
さて、東京と僕の地元は500km離れていますから、僕の地元がさっきまで東京がいたポジションまで自転によって巡ってくるためには1日のうち(500km)/(40000kmの80%)=1/100だけの時間が必要ということになります。
1日の1/100というと、15分くらいです。
つまり、僕の地元は東京より約15分日没が遅いということが言える訳です。
さて、最初の話に戻ってみましょう。
今日僕が東京で「夜」になったのを観測したのが19:25頃です。
そして高校時代に地元で「夜」になったのを観測したのが19:35-40の間です。
完璧に計算と一致しました。
つまり僕の記憶は正しかったということです。
よかったよかった。
観測と理論が一致するのってめちゃくちゃ気持ちいいですね。