烏賊です。

 

例によって連日飲酒を重ねていたら、だんだん胃の調子が悪くなってきました。

こういうのって忘年会の時期には割と取り沙汰されますが、年がら年中飲み続けていると日常的に悩まされます。

まあ威張っていうことではないんですが。

幸い食欲旺盛な方ではないので、こういう日は一日何も食べずに過ごすと次の日だいぶ楽になったります。

というわけで今日は絶食デーでした。

慣れてしまえばなんということはありません。

 

お酒って、「飲みたい→飲む→飲みすぎる→飲みたくない」という一連の流れがありますよね。

これは「数時間前の『飲みたい』という感情が逆の感情を引き起こす」と捉えることができます。

出力が入力に影響するという点で、フィードバック機構みたいに見えてきませんか。

ふと思うところがあって、もうちょっと突っ込んで考えてみました。

 

詳しく見ていきます。

「飲みたい→飲む→飲みすぎる」の部分から行ってみましょう。

これ以上飲んだら気持ち悪くなるとわかっていてもあと一杯欲しくなる、という経験は誰しもあると思います。

これは、飲酒によって大脳新皮質が麻痺すると理性をコントロールする力が鈍くなることで説明できるそうです。

要するに、理性が鈍って止め時を判断できず、気持ち悪くなるまで飲んでしまうということですね。

こういう「飲みたい(入力)」が「飲む(出力)」に繋がり、その出力がさらに「もっと飲みたい(入力)」を引き起こすフィードバックのことを「正のフィードバック(positive feedback)」と呼びます。

 

一方で、「飲みすぎる→飲みたくない」の部分では全く逆のことが起こっています。

「飲みたい(入力)」が「飲みすぎる(出力)」に繋がり、それが逆に「飲みたくない(入力)」につながっているのです。

こういうフィードバックは「負のフィードバック(negative feedback)」と呼ばれています。

ここではたと気づいたのです。

 

この飲酒モデル(便宜的にそう呼ぶことにします)では、数分から数十分程度の短期的な正のフィードバックと、数時間程度時を隔てた負のフィードバックの組み合わせで「飲むor飲まない」という出力の振る舞いが決まっていると言えます。

これって完全に気候システムと一緒ではないですか。

気候システムとは、風、海水温、海流、気圧などの気候に関する様々な要素が互いに関わり合っている系のことです。

飲酒モデルにみられる「短期的な正のフィードバック+長期的な負のフィードバック」は、気候界隈では 'delayed negative feedback' と呼び習わします。

負のフィードバックが遅れてやってくるから 'delay' なんですね。

このフィードバックメカニズムは、気候システムに存在する数年〜数十年規模のあらゆる変動に関わっていると考えられています。

詳しい説明は省きますが、例えば数年規模で熱帯太平洋の水温が変動する「エルニーニョ現象」なんかがまさに 'delayed negative feedback' の代表例です。

 

つまり飲酒関連の一連の行為は地球の気候システムと同じメカニズムにしたがっているということですね。

言ってしまえば、気候システムはアル中の飲酒願望みたいな振る舞いをするわけです。

かなり壮大なスケールの話になりましたね。

なんかたくさん飲んでも許されそうな気がしてきます。

二日酔いで自己嫌悪に陥った日は、ぜひこれを思い出してみてください。