「今、世間で流行しているのは、どんなものだろう。流行に乗り遅れたくない」「今日はどんなニュースがあるのか、電車の中で新聞をチェックしよう」「職場の同僚たちは、今、どんな仕事をしているのだろう。即場のみんなから仲間はずれにされたら、大変だ」
わたしたちは、ふつう、常に自分の「外にある世界」に、気をとられながら暮らしています。
「回光返照(えこうへんしょう)」という禅語があります。

「外へと向かいがちな意識を、時々、自分の内側に向けてみなさい」という意味です。特に変化の激しいこの時代、外界の出来事ばかりに心を奪われていると、精神的にも肉体的にも振り回されて、疲れきってしまいます。
しかも、外界の出来事とはかかわりなく、「自分がやりたいと思っていること、やらなければならないこと」を見失って、空しい気持ちになっていくのです。
ですから他人がなにを考えているのか、世間でなにが起こっているのかといった外のことは締め出して、静かな気持ちで自分に向かい合う時間を作ることも、とても大切なことなのです。ほんの数分でいいのです。朝目覚めたときや、通勤途中、入浴中、寝る前などに、自分と向き合ってみてください。
「自分と向き合う」とは、自分に、いろいろ問い掛けて、心の声を聞く時間を作るということ。慌しかった心に、静けさと休息をあげるのです。不思議な安らぎに満たされ、自分が本当にやるべきことが見えるはずです。
一日一回 「自分はどうしたい?」と、自分に向き合ってみる
「いいこと」がいっぱい起こる!禅の言葉より