中島みゆき作詞作曲、「糸」



最近、この曲が頭の中でループになって流れている。


この曲は福山雅治ら多くのアーティストたちにカバーされている名曲であり、人と人とのめぐり逢いをテーマにした歌詞と相まって、我々に深い味わいを与えてくれる。


私は、昔から、気に入ったメロディーが耳に入ると、その曲がグルグルとエンドレスで響き、覚えるまで鳴り続けるという変わった体質を持っている。


今朝も、通勤途中の歩道で、メロディーが鳴り続け、さながら、見えないウオークマンを装着しているような状況であった。


ところが、仕事帰りの地下鉄車内で、ふとこの曲を思い出そうと試みたところ、なぜか全く出てこない。


何とか思い出そうと、道すがら鼻歌や口笛で呼び出すきっかけを作ろうしてもダメで、完全に記憶が飛んでしまったような感じである。


しかたないので、書店に立ち寄り、新刊を何冊か手に取ってみたり、コンビニで買い物したりして、曲の事を少し忘れてみた。


すると、帰り道、突然メロディーがよみがえってきたのである。


そしてまた、エンドレスループが始まった。


あたかも潜在意識の彼方から流れてくるようなメロディー・・・。


今度こそ、忘れないでおこうと自宅で必死に口笛を吹いていたら、家人より喧しいとお目玉を食ってしまった。


すでに、時計の針は23時を回っていることに気が付かなかった。