何事も無理は良くないのは、わかっていたつもりだった。


しかし、人間、無理しているという自覚がないからこそ、無理してしまうのである。


昨日は、マラソンの練習のし過ぎからか、左足の付け根に激しい痛みを感じて、歩くことさえままならぬ状態となってしまった。


昼までは普通に歩いていたのだが、午後、急に症状が出て、左足を地面に付けるだけで激痛が走る。


どうやら関節炎になってしまったようだ。


帰宅時は、倍以上に時間がかかってしまった。


恥ずかしい話だが、日頃デスクワークをして過ごしているのに急にランニングをするものだから、その負荷が関節に来たようだ。


筋肉がやはり衰えてきているのだろう。


事前のストレッチもそこそこに、仕事が終わってから深夜の練習をくり返し、関節が悲鳴をあげているのに気が付かなかった。


自業自得である。


26日にリレーマラソンがあるので、何とかそれまでには回復させて間に合うよう調整するつもりだが、今回の出来事は、私に新たな三つの気づきをもたらしてくれた。


それは、まず第一に身体はある程度負荷がかかっても耐えるようになってはいるが、ダメージが日々蓄積されて、ある時急に症状が顕在化するという事。


ダメージの大きさは、自分で気が付かない。


そこに大きな落とし穴があるのだ。


軽いと思って、無理をする。


甘く見る。


きちんと順序に従ってストレッチをしない。


そんなことでは、本来、走る資格などない。



二つ目は、自分は明らかに老化をしているという事。


自分では認めたくはないが、時間の流れには逆らえない。


そろそろ年齢を意識した動きをする必要がある。


全速力で走る年ではないのだ。


自分の走る速度をよく検討しなければ、長続きしない。



三つめは、身体を作りだしている栄養と休養の必要性だ。


これは、全く当たり前の事なのだが、食べ物も意識して、特に良質なタンパク質を取る事で筋力の低下を防ぐ事ができる。


睡眠は、新陳代謝を促進し、疲れやストレスを軽減させてくれる。


栄養と休養を意識的に取る事で、精神的な余裕をもって、練習する事ができる。



しばらくは、痛みが治まるまで休養しなければならない。


筋肉の構造やランニングフォームの検討でもしながら、回復を待つとしよう。


痛みが治まったら、徐々に練習を再開だ。