会社の四半期の決算発表で今年度の着地は最高益が予想される、などと言っていた。
でもこれは円安時の輸出による恩恵であって、別に「お前らの手柄ではない」し、この先何があるか分からないからこの利益は会社でプールしますよ、と暗に言っている。
業績が下がれば「お前らの責任だ」「苦痛は分かち合うべきだ」などとゴタクを並べてそのまま報酬へ反映(もちろん引き下げだ)させるくせに、利益が出ているときは何かと理由を付け、報酬は据え置かれる。
そうやって会社はブクブクと肥え、社員は痩せ馬である。
「円安の恩恵」の一方で、社員はもれなく「物価高」やら「エネルギー高」にさらされて、毎月の薄給のなかから本来貯蓄に回せるはずの資金まで放出、あるいは貯蓄から取り崩して生活している状況である。
じきに冬のボーナスの話題が出てくるだろう。
もらえるだけマシとか、仕事があるだけマシとか、皆、不平不満を言うのである。豊かなはずの日本で。
