国民年金保険料は20才になったら学生の身分でも
やっぱ払った方がいい、ということを1月に書いた。
このときはたとえ免除申請しても、保険料を支払わなければ
その分確実に減るよ、ということを書いた。
国民年金加入のもうひとつの保障として
「障害年金」を受けられる権利がある。
下の記事は
その障害年金支給に該当するほどの障害を負ったのに
保険料を支払っていなかったために
障害年金を受けられない、という気の毒なケースだ。
たられば論でしかないが、
もしもこの8ヶ月分の国民年金保険料(13万円あまり)を
払っていたなら、
死ぬまで毎年97万円の障害年金を受け取れたはずである。
仮に80まで生きれば、その金額は5800万円を超える。
気の毒だが、
「納めるべきものを納めていなかった」という事実は
制度から逸脱しており、救済の道もない。
本人も親もリテラシーがなかったことが招いた結果だ。
やはり「知らなかった」では済まない。
しかし子供に金融教育をしてもおそらく無駄だろう。
こういうのは実体験を積み、
本人が自発的に学んでいくしかない。
だから、そういう自覚ができるまでは親の責任だ。

