27百円ぶんのオチがそれか?
・・・という、状況を要約すると、
サマージャンボ宝くじで7億円を手にした俺はあらゆる物を手放し、
身軽になって見知らぬ街から街へと渡り歩く生活をしていた。
(27百円でみる夢=フィクション)
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けれども、今現在のリアルな俺と決定的にちがうのは
人との交わりを積極的に持とう、という意思だ。
もちろんカネは一切からまない。
一発当てた話なんて自分の口からはぜったいにしないし、
派手な身なりも、無駄に高級な車も持たない。
ただ、夜の街でいろんな人と話しをするのだ。
カネでは買えない「何か」に出会うために。
あぁ、ディテールは忘れてしまったけれど
白石一文の「一億円のさようなら」的展開へ俺は身を投じるのだろうか。
何にも縛られない自由を得ると遁走したくなるのかもしれない。
キャッシュ以外のあらゆる「もの」を捨て
夜の街へ消えていく後ろ姿を見送ったところで
意識は現実世界に戻ってくる。
あって困るものではないけど
あらゆる欲求を消滅させてしまう7億もの大金は
やはり手に余るようだ。
環境だとかクリーンエネルギーだとかの会社に投資して、
最初からそんな7億なんて大金なかったものとして、
今まで通り、
普通の意識でこの世界と関わり続けていこう。