言いたいことは言ったので
あとは知らない。
所詮、無知の凡人は
上位者の理想など理解できるはずもない。
現実レベルでしか物事を考えず、
さらに高いところを考えようとすると
「無理だ」
「理想論だ」
「現実的でない」
と、必死の抵抗を示す。
しかし、
無知の凡人どもの中の
ほんの一握りが、思考をさらに深め、
その理想を追求する道を考え始めれば
やがて理想にむけた上昇が始まる。
そうやって人は発展を繰り返してきた。
理想はいつしか現実となり
やがてそれは常識となる。
凡人は自ら進んで高みに上がることはせず
理想が常識となった段階で
「最初からそうなると思ってたんだよ」
と、当たり前の顔で新しい常識を受け容れる。
凡人はそれでいい。
そして
凡人とは往々にして搾取される側なのだ。
だから世界には支配者と被支配者が存在する。
種は蒔いた。
さて、次に凡人の集団から抜け出すのは誰だ？
吉報を待とう。
その間、俺はもっと広い世界を見て
たくさんのパーツを集め、繋げて、作り替えて
あらたな種を培養することにしよう。