前回の洗濯機に続き、家電量販店で炊飯器を見比べてきた話。
炊飯器のメーカーといえば
とりあえずぱっと浮かぶのはタイガーくらい。
あとは象印かな。
たぶん家電大手各社もふつうに出してきてるんだろうけど。
で、まずはプライスタグをざっと見て歩く。
上はほぼ10万から下は1万円前後まで10倍の開きがある。
上を見て、炊飯器もなんかえらく値上がりしたなぁ、感。
自動車でもそうだけど、高級なものが一層高くなって
それに引っ張られるように普及価格帯(庶民向け)も
便乗と思えるほど値上げしているように思えてならない。
そりゃ、昔にくらべて新機能が追加されて
付加価値が上がっているのだろうけど、
それがナンボのものなんだろうか。
コストに見合うだけのバリューを得られているのか。
ただメーカーの都合(業績)のためだけに
我々庶民は不必要な機能まで「抱き合わせ」で
買わされているのではないだろうか。
いや、まあ
それを経済成長とか、技術の進歩とか
言い換えられるのかも知れないが
この炊飯器一つとっても
本当にそれだけの価値あるのかよ?
って思うような価格設定だ。
正直、IHとそうじゃないもの(ヒーター)の違いも
分からない(あえてネットで学ぶ気もない)が、
IHと名の付くものだって1万円くらいで買える。
さらに土鍋だ、厚釜だ、圧力炊飯だ、と
付加価値的な言葉が増えるほどに価格は上がっていく。
金の使い道や税金対策に困ってるだけの
富裕層と言われる人種むけに高級品
(=メーカにとって利益率の高いもの)を作るのは
別に構わないけどさ、
それの中途半端な劣化版を庶民へ
高値で売るなよと言いたい。
「高い炊飯器で炊いたメシは
安い釜で炊いたメシよりもうまい」
のだそうだ。
そもそも「うまい」に客観的指標なんてありはしない。
ひとの好みでしかない。
あとは
「高い金出して買ったんだからうまいに決まってる」
って思い込みが乗っかってる。(と俺は思ってる
10万の炊飯器が1万の炊飯器の10倍うまいメシが
炊けるかって言えば、
俺はたぶん日々のメシがある日こっそり変わっても
え?なんか変わった?
程度だと思う。
まぁ、メーカに言いたいのは
安く作れるものを無理矢理高く作るな、ってことさ。
グレード展開して、より上のものを買わせたい
企業の考えかたは分かるけどね。
幸い、我々は自分の意思で「選択」ができる。
俺のような基本機能で十分という考えの人間は
「最低グレードでも買ってろ」
と、メーカ側から言っていただける。
願わくば、
せっかく基本機能で十分うまいメシが炊けるものを
グレード差をつけるという目的のために
「安かろう、悪かろう」なものを
メーカ側が出してこないことを祈りたい。
え、こんだけディスって
選択の参考になる情報はないのか、って?
比較パラメータは
・釜の厚さ
・炊飯時間(通常、早炊き)
・消費電力
くらいだったけどさ、
価格に比例するパラメータがないんだよね。
高い物の釜の厚さがいちばん分厚いわけでもなかった。
当然、「炊き上がり時の旨さ」「冷えた後の旨さ」
なんてパラメータはないしね。
米磨いだあと、所定時間水に漬けてから
炊くようにすれば普通にうまいよ。
うちの古い(IHですらない)炊飯器で炊いたって。