自分は素直に面白いと感じたし、
軽妙で、それでいて少し浮世離れした主人公たちにも好感を持てた。
その本は世間ではそれなりの評価を得ている。
・・・が、アマゾンでたまたまその評価を見かけたので
ちょっと読んでみたが、
かなり否定的な意見が並んでいて驚いた。
彼らは文章が稚拙だとか、設定に難ありだとか、
とにかく徹底的にこき下ろしている。
少なからず世の評判になるようなものを
「俺のレベルから言わせればこんなものは・・・」
的にマウンティングを仕掛けている。
一体、彼らは
日常的にどんな本を読んでいるのだろうか。
(役所の報告書みたいなものなら満足なのか?)
世の評判に対するアンチテーゼとか、
そのためのレビューを前提とした色眼鏡だとか
そういうもの抜きに
素直に物語を追っていけばいいのに。
難解な日本語をこねくり回して
皆まで語らず、読者の想像力をアテにしたような
そういう「高尚」な本が立派だとは思わない。
だからアマゾンの書評家が「ご立派」な文章で
その作品をこき下ろしている場合は
その評価は「参考に値せず」と切り捨てることにしている。