好き好んで休日出勤などするわけがない
土日くらい朝寝したいわ
それなのに
俺が上司へ「休日出勤させてくれ」と頭を下げる
その事自体アホくさいのに
上司は
「すまんな、よろしく頼む」
とは言わずに
なんで休日出勤する必要があるのか
としつこく根掘り葉掘り聞いてくる
クライアントへの納期が迫ってて
時間が足りないからに決まってるだろうが
もともと少ない持ち時間しか与えられず
お決まりのように予見不可能なトラブルが時間を食いつぶし
それでいて遅いと煽るのはどこの誰だ
時間の余裕があるなら、のんびり週明けからやるわ
というようなことを
慇懃無礼に説明するが
それでも
くだらないカードを切って
なんとしてでも救出を阻止しようとする上司
『うるせーよ
だったら俺は休むから、お前がやれ
どうにもならんから こちとら貴重な休日を返上して
会社へ労力を提供しようというのだ
お前は俺が働きやすいように地ならしだけしてればいいんだ
邪魔するな』
こいつがブレーキを踏む理由は
ブラック企業にならぬよう、とか
俺の健康を気遣って、とか
無用な労務費を抑えよう、とか
そういう理由でない
(ここにその理由を書きたいところだが、
その具体的理由は
あまりにその上司の超個人的理由すぎて
関係者が見れば個人特定が可能であるので
控えることにした)
とにかくその理由がバカすぎて涙が出る
だが、ここでキレても、折れてもいかんのだ
こいつの言うとおりに休みを取ろうものなら
その補填に
休出1日分の何倍もの労力が必要になるのだ
それは全て来週の俺自身に跳ね返ってくる
不毛なやり取りを続け
ようやく休日出勤の「権利」を勝ち取る
(だんだん自分が社畜じみてきたことに気づく)
会社の利益を考えるなら
まっとうな俺 vs 自身の損得しか頭にないバカ上司とで
ハナから決着など見えていた
この説明に要した時間さえ無駄で腹立たしい
さっさと仕事を済ませて帰りたいのだ、俺は
そんなわけできっちり今日1日で仕事を仕上げ
週明けを迎える
やっぱ休日は仕事が捗っていいわ