つま先の嘘 | seekerのブログ

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雑感、皮肉、ココロモヨウ、好きなこと、お買い得、時事・・・
身勝手な俺が繰り出す、書いた本人もろくに覚えていない言葉の集合体

つま先にそっと力を入れていく。

一瞬ちからを抜いて、またゆっくり力を加える。


一瞬、ちからを抜くのは「嘘」。

まだ本当は力を抜くところじゃない。

けれど、僕は嘘の情報をインプットする。


誤情報は瞬く間に伝送され、

遅滞なく「変化」がフィードバックされる。



思った通りの変化に、少しだけ口角を上げる。


そう、いい子だ。



上り詰めて、それ以上「いき」ようがないのに

また、ふっとちからを抜き、

焦らすように再び力を込めていく。



ほら、

まだ「その上」があるじゃないか。



呼吸のサイクルにあわせるように

つま先がわずかなONとOFFを繰り返す。

この限りなくライトなタッチが

そのポテンシャルを引き出していく。