黒岩禅の上司の魔法 -344ページ目

クレーム対応

部下の店長から連絡が。

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お客様からクレームがきたのですが
「おまえじゃ話にならん、本部の人間から連絡させろ!」
ということなので、電話をしてもらえますか?
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と。

2度と店も利用しない!というくらいの剣幕だったらしいです。
お客様の指示では、夜の11時に電話をしてくれとのこと。


ここで、ホントに電話だけをしようとする上司は駄目です。
(もちろん、逃げる上司はもっと駄目ですが)


私は、11時前にお客様のご自宅前まで行きました。
直接謝罪をしたい気持ちを伝えるためです。
実際に、お会いできなくても良いのです。
気持ちが伝わります。


11時になったので、電話をしました。
・・・・・・お出になりませんでした。

11時10分・・・
11時20分・・・
11時30分・・・

もうこれ以上は、失礼にあたるので電話をすることは止めて
その場でお詫びの手紙を書き、
名刺と一緒にポストに入れておきました。


その翌日の夜に、改めて電話。


拍子抜けするほど、あっさり解決しました。
お店にも、今後も来てくれるとのことです。

一晩越えたからかもしれません。

でも、電話も1回だけだったら、こちらの誠意が伝わったでしょうか?
或いは、電話だけだったらどうでしょうか?

手間を掛けて足を運んだ。

これが、目に見えない「誠意」というものを、形にすることではないでしょうか?


<余談>
私は、上司の肩書きは、お客様に謝罪するためにあると思っています。
部下への指導等に、肩書きを使っても効果はありません。
むしろ、肩書きに頼らなければ指導が出来ないことが問題です。

肩書きのある人は、進んで謝罪しに行きましょう!
そこには、お客様にファンになってもらえるチャンスがあります!

どうして勉強をするのか?

『 ごく一部の人を除いて、人の能力はほとんど変わらない。 』

これは、私の持論です。

ごく一部の人・・・・いるんですよね(笑
100人に1人とか、1000人に1人とかで確かにいます。

もって生まれた感性というものでしょうか。
でも、そんな人たちはごく一部です。

ほとんどの人の、もともとの能力はほとんど変わらないのです。

では、何が違うか?
一番は、知識です。

知っているか、知らないかで大きく違います。


例えば、身近なところで携帯電話の料金。
私はauを使っているのですが、最近はMY割というものがあります。

知っている人(申し込んだ人)は、基本料金が3割以上も安くなる。

これを仕事として考えると、
知っている人はそれだけ利益(成果)を残すことが出来るのではないでしょうか?


次の事を試してみてください。

1.下記の金額の消費税を電卓を使わず求めよ
(時間を計って、実際にやってみてください)

2600円・3400円・1800円・4200円・8100円


どれくらいの時間がかかりました?





2.次に、下記の金額を10分の1にして、半分にせよ
(例えば100円なら10円にして半分の5円にする)

1600円・2400円・3800円・6100円・8200円


いかがですか?
同じ5問の問題ですが、
2の方がはるかに早かったのではないでしょうか?



もうお気づきの人もいると思いますが、
この二つの問題・・・・どちらも消費税の5%を求めているのです。


20問くらい用意して計算をさせるのですが、
ほとんどは、スピードが3倍になります。


仕事のやり方(知識)を知るだけで、効率が数倍になることもあります。
(もちろん全てではありませんが)

勉強することによって、
今まで1時間掛かっていたことが20分で済むのです。


どうして勉強をするのか?

もうおわかりですよね。

退職の理由(建前と本音


上司として、一番辛いこと・・・・部下の退職

退職者の建前と本音のアンケート結果があります。
(出典:リクルートエイブリック/退職者の本音と建前のランキング)

【 建前 】
1位 キャリアアップしたい 127人
2位 仕事に変化がない・おもしろくない 58人
3位 会社の経営方針・経営状況の変化 48人


【 本音 】
1位 上司との人間関係 66人
2位 給与が不満足 44人
3位 仕事に変化がない・おもしろくない 40人


ちなみに、建前の1位キャリアアップしたいは
本音では5位で38人です。



一般の上司として、
「給与が不満」という部分は非常に難しい問題だと思います。


でも、「上司との人間関係」・「仕事がおもしろくない」については
上司である私たち次第で、なんとかなるものです。


例えば、
朝礼の時に、部下を賞賛する時間を作るとかだけでも
かなり違うと思います。



私の事業部では、店長会を毎週行っているのですが
会議を始める前に、全員で自己賞賛をします。

この1週間頑張ってきたことを、自分で賞賛する。

それを聞いて、みんなで拍手をする。

会議の終わりには、他人を賞賛するスピーチを
これも全員でします。(全員といっても、数人ですが)

聞いていると、意外と上司の知らないところで
部下たちが頑張っていることを知ることができます。


周りから賞賛されたり、自分を賞賛したりで気分も良くなりますし
上司としても、部下の良いところを知ると
部下との関係もかなり変わってくると思います。

いかがでしょうか?