形から入って心に至る | 黒岩禅の上司の魔法

形から入って心に至る

形から入って心に至る

もう30年近くも前に一緒に働いていたアルバイトさんと飲む機会があった
SNSで連絡をくれたことがきっかけで

30年近く前というと黒岩が
北風のマネジメントのころ

アルバイトさんいわく
「あのころの黒岩さんはオラオラ系でしたよね」って(笑

めっちゃ怖かったらしい
そもそも体も大きいので威圧感がすごかったとのこと

そんなアルバイトさんが聞いてきた
「いつからそんな物腰が柔らかくなったんですか?」

アルバイトさんとの会話
お店の店員さんに対する態度や言葉遣い
声そのもの

その昔のオラオラ系からは想像できないって(笑


そのあたりの自己分析は研究のレベルでやってきたのよね
それこそ
タイプ別診断に始まり
遺伝子・脳科学・心理学・行動経済学などなど


アルバイトさんに答えたのは
「なりたい自分を演じてきたからかな」


上司として
尊敬されたい
信頼されたい
感謝されたい

そう思ってた時代があった

だから
尊敬される上司とはどんな上司か?
信頼される上司
感謝される上司とはどんな上司か?

具体的に考えシナリオ化してきた


たとえば、
遅刻をしてきた部下になんていう上司が信頼されるか?

それまでの僕は強い上司を目指していたから
遅刻を叱ってた
つまりは、俺は上司だというマウントをとってたのね

信頼される上司はきっと
「心配したぞ」って言うのよ

遅刻をしてきた部下には「心配したぞ」って言うって決めた

すると、ちょっとおもしろい現象が

部下が遅刻をするとイラッと来てたのが
なんかワクワクに変わってたのね

「心配したぞ」って言いたくて(笑


実際に言ってみると部下の反応も変わる
部下の反応が変わるから上司である僕の反応も変わる


すると脳は
叱って疲れるよりも

「心配したぞ」って言ったほうが楽って感じはじめ、

その思考が標準(無意識)になるように

神経ネットワークを繋ぎ変える(物理的に)


まぁ、
そんなことを無数にしてきたら
いつのまにか「怒り」の感情が限りなく小さくなってきた

ほかにも、居酒屋さんでなら
・ありがとうを接点のあるたびに言う
・トイレの蓋は閉める
・手を洗って水が飛んだら拭く
・靴は揃える(靴係がいるときにはそのまま脱ぐ)
・箸の置き方(渡し橋にしない)
・食事中のペーパーナプキンなどのゴミはまとめる

コンビニでなら
「ありがとう」をいうことはもちろんやけど
・もらったレシートはクシャクシャにしない

これは
ストレスを抱えている人ほど
レシートをクシャクシャにするという実験記事を見て
「ストレスのない自分」を目指して

ストレスのない自分は
レシートをクシャクシャにしないと決めて始めた


なりたい自分の行動・言葉を具体的にして
まずは演じることから始めた

「形から入って心に至る」なのです


なりたい自分がいるなら
その理想の自分を演じる、フリから始めてみる