今回は、
ちょい古キットです。
ドラゴン 1/35
10.5cm突撃榴弾砲42 です。
‟ 105mm Sturmhaubitze Sd.Kfz.142/2 ”
Ⅲ号突撃砲はF型以降、
長砲身7.5cm突撃加農砲
StuK40を装備したことにより、
歩兵部隊の目標制圧の為の兵器から
一種の対戦車車輛になってしまい、
歩兵を敵戦車から防御することが
最優先任務になってしまいました。
このため、
非装甲目標の制圧や
後方支援を任務とする自走砲が
必要であると認められ、
それは可能な限りⅢ号突撃砲と
同構造とすることとなりました。
1942年12月1~3日の総統会議において、
以前に決定した
10.5cm突撃榴弾砲42の
月産数12両を24両に引き上げる決定がなされ、
1943年2月にヒトラーは
3月には月産20両、5月には月産30両の
42式10.5cm突撃榴弾砲が
生産予定との報告を受けました。
当時ヒトラーは、
性能を向上させた成形炸薬弾を
一刻も早く、
10.5cm突撃榴弾砲42で使用することが
戦況に重要な影響を与えると考えており、
増産に執着していたと思われます。
なお、
10.5cm突撃榴弾砲42の生産型には、
Sd.Kfz.142/2の器材番号が与えられました。
10.5cm突撃榴弾砲42は
ベルリンのアルケット社のみで
生産されており、
総生産数は試作車1両と
各型式合わせて1,211両でした。
派生型などはありませんが、
生産時期により、
幾つかの変更点がありました。
キットは、
結構古いです。
当時ドラゴンは、
1/35でⅢ号突撃砲のバリエーションを、
全て発売してくるような勢いの時代でした。
※実際に生産型は出揃いました。
しかし、
リリースを急いだ為か、
ランナーの使いまわしや、
使わないパーツが溢れ出してきたのも、
この頃からでしょうか。
車輛の名称も、
10.5cm突撃榴弾砲42や、
42式10.5cm突撃榴弾砲など、
馴染みの無い呼び方をされますが、
古いキットにありがちな、
Ⅲ号突撃砲G型の、
砲身コンバーチブルであった、
「太い」方のヤツです(笑)
G型の長砲身も良いのですが、
こちらも興味深いです。
続く。