クルセーダーMk.Ⅲ対空砲自走砲 40mmボフォース対空砲I型  Act.1 | 緋色の部屋  ~ A Space in Scarlet ~

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趣味の模型を中心に投稿していこうと思います。
よろしくお願いします。

今回は、

新製品です。

 

IBG 1/72

クルセーダーMk.Ⅲ対空砲自走砲 

40mmボフォース対空砲I型 です。

“ CRUSADER Mk.Ⅲ Anti Airccraft Tank 

 with 40mm Bofors guns ”

 

 

クルセーダー巡航戦車は、

戦車としての運用が、

チュニジア戦の終了を持って

終わりを告げてしまいましたが、

その車体をベースとした派生型は、

数種類がその後も使用されていました。


これら派生型の中で唯一、

実用性の可能性を持つ車輌となったのが、

一連のクルセーダー対空戦車でした。

クルセーダー巡航戦車の車体をベースとした

対空戦車の開発は、

結果的に実用型2タイプに加え、

試作型1タイプの計3タイプが造られました。
その内容は次の通りである。

まず実用型の1つは、

王立砲兵軍団対空部門からの要望で、

スウェーデンのボフォース社製の

40mm対空機関砲を搭載した

クルセイダーⅢAA Mk.I対空戦車です。

※これが今回のキット。


これは砲塔を撤去した

クルセーダーMk.Ⅲ巡航戦車の車体に、

同直径の砲塔リングを装着した

大型防盾付きプラットフォームを搭載し、

そこに40mmボフォース対空機関砲1門を

装備したもので、

プラットフォームの旋回動力源として

エンフィールド社製の250cc 

直列2気筒補助エンジンを備えていました。

その為、走行中は射撃できず、

どちらかといえば、

「自力で移動が可能な対空機関砲」

的な定地防空型車輌で、

主に歩兵師団の軽対空連隊や

軍団直轄の軽対空連隊に配備されました。


もう1つの実用型が、

王立戦車軍団からの要望で開発された

クルセーダーMk.ⅢAA Mk.Ⅱ/

Mk.ⅡI対空戦車です。
こちらは比較的重装甲の密閉型砲塔を備えた

走行間射撃が可能な車輌で、

低高度防空や小型舟艇の主砲として、

定評の高いスイスの

エリコン社製の20mm対空機関砲を

連装で装備した機動防空型の車輌です。

最後は試作型。
これはアメリカのマクソン社製の

動力旋回式銃塔的なオープントップ式銃塔に、

20mmエリコン対空機関砲3門を、

縦に装着したタイプで、ごく少数が改造され、

一部は、

1944年6月のノルマンディー上陸作戦にも

投入されていましたが、

これといった戦果は上げられなかったと

伝えられています。

クルセーダー対空戦車は、

充分な対空迎撃能力を持っていましが、

大陸反攻作戦では

ドイツ空軍が弱体化した結果、

ほとんど経空脅威は無く、

仕事を失った為、

主として対地攻撃に威力を発揮。
同様な対空戦車として

セントー巡航戦車車体を

ベースとしたものも開発されていますが、

同車は実戦には参加していませんでした。

 

 

キットは先月発売されたものです。

 

IBGの新シリーズはクルセーダーで、

遂に、2つ目の対空戦車です。

対空戦車もラインナップに入れるとは、

何とも心憎い。

 

パーツは見た感じシャープで、

同シリーズに倣い、

造形も期待できます。

おまけにサイドフェンダーは、

エッチングパーツです。

 

このクルセーダー対空戦車は、

昔はスクラッチネタの一つで、

ホビージャパン片手に、

自分もハセガワのを改造して、

頑張って作った覚えがあります。

 

これで、

IBGのクルセーダーシリーズも

打ち止めでしょうか。

 

 

続く。