今回は、
過去作です。
アラン 1/35
Ⅱ号火炎放射戦車フラミンゴ です。
“ FLAMMPANZER.Ⅱ ”
ドイツ軍では、
Ⅱ号戦車を偵察用戦車と位置付けしていましたが、
機動性能は他の戦車と同等程度であり、
より軽快な機動性能を持つ戦車が望まれました。
そこで登場したのがⅡ号戦車D/E型でしたが、
この戦車はエンジンは従来のⅡ号戦車と同じで、
トランスミッションのギア比だけで
最高速度を上げた車輛であり、
不整地における機動性能の向上には
至りませんでした。
このためⅡ号戦車D/E型は、
本来の偵察任務に特化した車輛とは
言えない存在となり、
各種特殊車輌のベースとして
活用されることになります。
Ⅱ号戦車D/E型の最初の活用例として、
1940年1月に登場したのが
炎放射戦車のSd.Kfz.122 フラミンゴでした。
Sd.Kfz.122 フラミンゴは、
Ⅱ号戦車D/E型から砲塔を撤去して
小型の銃塔へと変更、
フェンダーの前部に
遠隔操作式の火炎放射器を装備し、
火炎放射用の燃料は車内に、
フェンダー上には放射用の
加圧窒素タンクを搭載していました。
Sd.Kfz.122 フラミンゴは、
Ⅱ号戦車D/E型からの改造が43両、
新規に生産した車輛が112両、
合計155両を生産、
1941年の独ソ戦から実戦に投入されました。
しかしSd.Kfz.122 フラミンゴは、
最大装甲が30mm厚しかないことから、
防御力に乏しく、敵に近接して
火炎放射を行うには適さないものでした。
また独ソ戦初期では、
戦闘自体が機動戦となり、
戦線が膠着すると火力戦を呈するようになった為、
フラミンゴが活躍する機1942年初頭になると、
第一線から引き揚げられ、
その車体は自走砲へと流用が行われたのでした。
キットは、
当時、
ニッチな車輛をキット化していたメーカー、
ALAN(アランホビー)です。
このⅡ号火炎放射型も、
まさかのインジェクション化で、
思わず買っていました。
とは言え、
作り易いキットではなく、
スクラッチするよりはマシかな、
と云う程度でした。
画像は、
デカールを貼る前の状態で、
ドライブラシやウェザリングも、
行っていません。
有名な写真で、
砲塔後部に、
◎のマークを描いた車輛があり、
そのデカールも付属していました。
しかし貼ってみたら、
大変なコトになり、
手書きすれば良かったと思う程でした。
今となっては、
イイ思い出ですが、
当時は、
どうしようかな、などと、
途方にくれたものです (^^ゞ
続く。