今回は、
イギリス戦車です。
ドラゴン 1/72
チャーチルMkⅢ です。
“ CHURCHILL Mk.Ⅲ ”
イギリス軍は、
第2次大戦が勃発すると、
第1次大戦での塹壕戦の戦訓により、
超壕能力に優れた長い車体を持つ
歩兵戦車の開発を開始します。
この歩兵戦車の試作車は、
1940年6月に完成、改良を重ねながら
同年11月に新型の歩兵戦車として採用、
これが、重歩兵戦車チャーチルで、
以後数々のタイプを開発しながら
1945年まで各型合計5,600輌が作られ、
イギリス機甲部隊の一翼を担いました。
実戦でのチャーチルは、
最高速度が25km/h程度と遅く、
砲火力も車格の割りには貧弱でしたが、
その重装甲には定評が有り、
ドイツ軍の高性能の対戦車火器でも
近距離でなければ撃破することが難しく、
兵士達の信頼感は高かったようです。
チャーチル Mk.Ⅲは、
主砲を6ポンド砲に換装した最初のタイプで、
溶接式の角張った砲塔を搭載しているのが
外観上の特徴になります。
1942年の3月から生産が開始され、
チュニジア戦頃から戦場に登場しました。
最も印象的な戦いは、
ディエップ上陸作戦でした。
フランスのディエップに上陸した部隊は、
チャーチル Mk.Ⅲを装備していましたが、
同車は砂利の海岸に足を取られてしまい、
ドイツ軍の砲火の下に壊滅してしまいます。
しかし、
撃破された車体は、
海岸での遮蔽物という役目を果たし、
結果的に多くの兵士の命を救い、
後のノルマンディ上陸作戦の、
貴重な戦訓となったのでした。
キットは、
約6年前に発売されたものです。
発売当時に作っていますが、
細かい転輪なども、
適度に簡略化されており、
組み立てやすかった印象です。
確かドラゴンは、
1/35ではチャーチルを、
出していませんが…
既存のミニスケでは、
1/72では、
ハセガワ、エッシー(現イタレリ)、
プラスチックソルジャー、
1/76では、AIRFIXとマッチボックス、
など、
意外とキット化されています。
中でも、
旧エッシーのチャーチルはMk.Ⅲで、
ローラータイプの地雷処理装置、
AMRCRを取り付けたタイプも
キット化されていました。
続く。