アカデミックに…
日本初のロボット、
學天則 です。
“ GAKU-TEN-SOKU ”
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150113/20/square-len/46/c7/j/t02200165_0800060013188625711.jpg?caw=800)
學天則(がくてんそく、学天則)は、
1928年(昭和3年)、
昭和天皇即位を記念した大礼記念京都博覧会に、
大阪毎日新聞が出品した、
日本初でもあり東洋で初めてでもある、
ロボットです。
制作者は、
同社の論説顧問だった西村真琴氏でした。
巨大な机に人形が座ったような形で、
人形の肌は金色、頭に緑葉冠をかぶり、
顔は様々な人種を融合させた感じでした。
右手に鏑矢(かぶらや)型のペン、
左手に霊感灯と呼ばれるライトを持ち、
ゴムチューブによる空気圧変化を動力に、
腕を動かしたり、
表情を変えたりできたそうです。
上部に告暁鳥と云う、
機械仕掛けの鳥が付属していて、
この鳥が鳴くと學天則は瞑想を始める。
そしてひらめきを得ると、
霊感灯
(インスピレーション・ライト)が光を放ち、
それを掲げ、鏑矢型のペンで、
「ひらめき」を文字に書いたといいます。
學天則という名は、
「天(自然)の法則に学ぶ」という意味です。
西村真琴氏は、
「人造人間に、
人間が征服されるような世の中が
到来することは、想像するに難くない」
と語っていました。
80年以上も前に、
人類とロボットのありかたについて、
危機感を持ち、
未来に警鐘を鳴らしていたのでした。
画像は、
1992年(平成4年)に大阪市立科学館が、
外見を模した動かない、
小型のレプリカを展示した時のものです。
こういうアイテムこそ、
模型として立体化して欲しいところです。
ガレージキットでは、
発売されていたと記憶していますが、
一般的ではありませんしね。
いつか、
手のひらサイズの學天則を、
作ってみたいです。
続く。