少し前に、食べログのヤラセ問題があった。


近年、インターネットの普及により、簡単に口コミ検索ができるようになり、消費者行動の過程に口コミ検索がすっかり定着したといえる。


多くの企業はSNS対策に着手をはじめ、いまだ大きな成功例が出ない中、試行錯誤をしている状態だ。



そんな中、最近はじょじょにではあるが、テレビCMも企業目線から消費者目線に変わりつつある。



新しいところではライフネット生命。


路上で素人らしき人が複数登場に、ノートPCで保険料を試算し、「うわ、安い!」などとコメントしているものだ。



古いところでは任天堂。


菅野美穂さんがニンテンドーDSでひたすら楽しく遊んでいるもの。



これらが企業目線でないのは、決して視聴者に語りかけていないことだ。


出演者が消費者であろうとタレントであろうと、視聴者に向かって話していない。


一種の口コミ効果を狙ったものだ。



売り手がいくら「この商品いいですよ!」と叫んでも信憑性は薄いのに対し、大したコメントがなくても消費者が楽しく体験している姿を見せるほうが買い手には伝わるものだ。



企業のホームページやチラシにお客様の声を紹介しているところは少なくないが、顔写真や名前がないとその信憑性は低い。

(むしろ実際に操作している方が多いのでは)


お客様の声を掲載する際には顔写真・実名・地域・年齢を記載するべきだし、もしくは関連ツイートを常時掲載することが望ましいだろう。


もはや、視聴者や読者にメリットを語りかける広告は時代遅れになりつつあるのだ。