祈りの幕が下りる時  東野圭吾 | 世界の隅っこで読書するパンダ

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祈りの幕が下りる時/講談社
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あらすじ:


夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが――。
加賀恭一郎シリーズ十作目。


おすすめ: 星星星





だいぶ前に友人にもらった東野さん三冊のうちの一つ。

あと『新参者』と『カッコウの卵は誰のもの』が控えてます



加賀恭一郎シリーズはこれで半分読んだことになるのです。

が!

『どちらかが彼を殺した』『私が彼を殺した』は、欠片も内容記憶にないわぁ汗


『悪意』と『赤い指』は好きです。

特に『悪意』は相当おもしろいドキドキ

だいぶ忘れちゃってるからまた読もうかな~

(↑、、、それより積読を崩しなさい、私)




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「悲劇なんかじゃない これがわたしの人生」


↑帯の文句です。

いやいや!

この悲劇感はハンパなしよっ(°д°;)あせる



もうね、激烈に身を削った親子愛の物語です!

すご過ぎる!!


愛する者のための自己犠牲。

しかしその裏で、何の罪もない他者をも犠牲にしてきた人間の、凄絶な清算

ちょっとテーマは違うけど、『容疑者Xの献身』を思い浮かべたりしました。




女優で演出家の浅居博美。

そしてシリーズの主役、加賀刑事。


とある複雑な二つの殺人事件に絡むと見られる博美。

博美と剣道を通じて個人的な知り合いである加賀は、いとこの松宮の捜査に協力する形で事件の真相に迫ります。

そしてそれは、加賀の亡き母に繋がるものでもあったのです。




博美と父親の過去は余りに悲惨です。

だからといって善良な人間に手を掛けていいわけがない。

なので。

この親子の結末に泣きはしたけど、ある意味これしかないよなぁ、、、と。

はあDASH!



それにしても、加賀の一歩一歩の捜査が実を結ぶところが好き。


「どれだけ無駄足を踏んだかで捜査の結果が変わってくる」


亡き父の口癖を踏襲する加賀。

カッコイイ恋の矢


加賀の父親も母親も、なんて不器用で、なんて善良で、愛すべき人間だったろう。

そう思いましたね。


だから。

母親が少しでも加賀の成長した姿、活躍を知れたエピソードがとてもうれしかった。。。




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あと半分。

ぼちぼち行きます(^-^)





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