ギターの特性を活かす | S.P.Y. Lab のブログ 

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『S.P.Y. Lab』(スパイラボ)はインストゥルメンタル グループです。
その研究員(メンバー)によるブログ。

どうも所長です。

 

ギターという楽器は形で覚える楽器と呼ばれているくらい、どの音がどこの位置にあるのかが非常にややこしい楽器です。そして、同じ音程の音がいろいろなところに点在しているためなおさらわかりにくいのです。しかしながら仕組みがわかってしまうといろいろなポジションで弾けるというメリットもあります。

 

例えば、実音としてE5から始める「ミファミレミ」と弾きたい場合、ピアノで弾く場合は1か所しかないのですが、ギターですとポジションは5つあります(25フレットまであるギターだとしたら6つ)。同じ音をただ弾いているだけなのにポジションを変えて弾くことで派手に見えたり、覚えてきた運指とズレてしまったとした場合があったとしても、別ポジションで弾くことで修復できたりします。

 

では、どのようにして同じ音程の音がどこに点在しているかを把握すればよいのか?

 

これは各弦のインターバルを考えていけば簡単に導きだせます。

 

まずギターという楽器は 6弦から1弦にかけて EADGBE と並んでいます。

6~3弦までは完全4度 3弦と2弦のみ長3度 2弦と1弦は完全4度 となっています。この特性を理解すると割と簡単に導きだせます。

 

それでは1弦の開放弦Eの音が2弦のどこのポジションになるのかを考えてみましょう。

1弦と2弦は完全4度の関係ですのでBからEに行くまでには階段を5段登ります。1弦の音を2弦で弾きたければ現在のフレットに5を足した場所をおさえれば良いという事になります。1弦の開放弦ならば0+5=5 で2弦の5フレットを押さえればEの音がなります。2弦と3弦は長3度の関係なので、GからBにあがるには4段登ります。したがって先ほどの2弦の5フレットのEの音を3弦でならしたければ5+4=9で3弦の9フレットにEの音があるというわけです。他の弦に関してはまた完全4度に戻りますので、3弦の9フレットの音を4弦でならしたければ9+5=14で 4弦14フレットになります。4弦14フレットの音であれば、14+5=19で5弦19フレット、5弦19フレットであれば 19+5=24で 6弦の24フレットがその音にあたります。

 

逆をやりたければ引き算します。たとえば6弦12フレットのEをならしたければ12-5=7で5弦の7フレット。7-5=2で4弦の2フレットのような感じです。

 

このように理解していると、例えば現在のポジションが弾きにくい場合、弾きやすいポジションへ移行ができたり、思いついたフレーズがあったとしてそのフレーズを弾く最適なポジションを導き出せたり、コードの押さえる場所を導き出せたりと、非常に有効に指板を扱うことができます。(形で覚えたコードだけではなく、その時々で違ったニュアンスを出せたりできます)

 

ということで、私も帰ってギターの練習します。

 

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