無用の長物 | mihiro bund

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orihimemihiroは・・・・

予期できず無用の長物となってしまった「ザウルスの万能ハサミ」。

 

評判が良いので買って使ってみたのだが、私には近年まれにみる失敗

となってしまった。

 

あくまで私の場合ってことですからね。

まず私の以前から持っているハサミ類として、通常のハサミと裁縫ばさみ

金鋏に波板バサミ、剪定バサミにニッパーやワイヤーカッターなどなど。

切ることに関しての用途別にいくつも持っている。

 

ダンボールを切ったりもするので、評判が良いザウルスの万能ハサミを

使ってみたら・・・・

私はずっと裁縫ばさみを使って切っていた。

適当にザックリ切れればいい時はカッターナイフでやっていた。

使ってみてはっきり分かったことは、私の従来通りの方が切れるし早い。

 

ちなみに、庭の小枝も切ってみた。

これも剪定バサミのほうが遥かに切りやすいし実際切れもいい。

単なる紙を切るにも通常のハサミの方が使い勝手が良い。

 

薄い鉄板は切り比べていないが想像がつく。

そんな感じで私には無用の長物となってしまった。

 

思うに、ひとつでマルチ機能を持たせたモノというのは専用に作られた

一点突破みたいなモノには敵わない、ってこと。

幾つも持つのが金銭的にも大変なのでマルチ機能だと助かる人もいるので

一概に良い悪いは言えないが、やっぱり良い道具は良い道具ってことだ。

 

刃物なんて所詮値段だからね。

安いモノは安いなりのモノでしかない。

その辺を理解して自分に合う、作業に合う、好みに合うモノを求めれば

いいんじゃないかなと思う。

それにして私が現在持って使っている刃物類で良いものは何十年も前から

使っていて余裕で現役だし、下手な新品の安物よりはるかに使った感触も

切った結果も良いのだ。

かといって一つ一つは何万円もするものではない。

でも数千円はするので安物と比べると2倍以上、3倍以上は間違いない。

長く使ってこそ、その価値がわかると今更ながら感じている。

 

ただ現在の安物と私が若い頃の安物はちょっと違うから現在では比較出来ない。

私の若い頃はバブル期で円高だし原材料(金属類)が今よりはるかに安かった。

なので、その当時の5千円のモノと今の5千円のモノとでは全く違うのだ。

今当時の5千円のモノと同等なモノを手に入れようとすれば1万円以上は

必要だろう。どうかすれば3倍以上必要かも知れない。

今は良いモノを手にするのは金銭的にも難しくなっているので辛いね。

 

ついでに書くと、ザウルスのペンチ。

先が縦にネジ頭を掴める窪みの有る先端部のヤツ。

はっきり言ってネジの頭を掴む用途以外にはかえって使い難い。

この商品はピンポイントでしか役に立たない。

ならばいっそ、通常のペンチ機能なんかは無くネジ頭だけを掴むのに特化した

商品にした方がいいんじゃないかと思う。

持ってはいるがほとんど出番は無い。

過去に2回ほど使ったが特別な感動は無く、強く締まったネジでは所詮握力の

問題もあったりして結局緩めれず別の方法でやったということも・・・・。

普段のペンチとしては使い難いので一般的なペンチを使っている。

こういう事が「いい、良い」言う人が多い割に爆発的ヒット商品と聞かない

理由なのかも知れない。