今年の3月20日に約20年振りに茨城県鹿行地方の大きな城を巡った。
時間が経ち過ぎると浦島太郎である。
再訪なのだけど始めて行くようなものである。
そこを昨年もこれらの城に行き、良く知っている城マニアのSさんが案内してくれた。
やっとリバイス記事できたのでHP にアップします。
ところで、このSさん、かなりの「変人」である。
「お前が言うか!」とクレームがつくかもしれないが、変人の管理人が言うのだからかなりの者である。
Sさんは管理人のお城調査や講演会、城ツアーをサポートしてくれる助手でもあるのです。
お城関係で付き合う人、一見、普通だけど、どこかおかしい人が多い。
普段はちゃんとした社会人なのだけど、お城を見たとたんに発狂するような人も多い。
お城と言っても管理人が行く城、石垣、堀といったまともなパーツがある城じゃない。
ほとんどは藪に埋もれたような山奥のしょぼい城ばかりである。
そういう所に行く時、Sさんに声をかけると都合がつけば同行してくる。
Sさんは野郎じゃない、女性である。
バリバリのキャリアウーマンである。
講演会、城ツアーで助手を務めてくれる時は、仕事での経験に基づく対応でおおいに助けてくれる。
細かい気使いは流石である。そういう事が欠けているのが管理人である。
しかし、それは表の顔、彼女にはもう1つの顔がある。「城」と聞くと理性をなくす。
彼女がこの趣味にはまったのは、城関係のイベントに行き、感染したのだという。
菌はあっと言う間に全身に広がり、悪化の一過を辿り、その後、城に行きまくったという。
そういう趣味があれば必然と管理人と行き会うことになり、城の調査に誘うようになった。
彼女の行動、並みではない。
平日の仕事の裏返しか?
平日溜まったストレスを発散させているというかぶつけているようにも見える。
脚力も凄い。男並み、それどころか、男どもがばてるようなハードな山でもちゃんとついてくる。
調査に同行したある自治体の文化財関係者は「彼女はフルマラソン、走っているんじゃ?」と言っていた。
城跡に着き、竪堀などを見ると「素敵!」と叫びながら竪堀を駆け下りて行き、どこかに行ってしまう。
あちことうろついているようだ。
「この先、見てきて」「この下の方、見てきて」と依頼すると見に行って「曲輪があった」「掘がある」と報告してくれる。
目になってくれるのだ。おかげで調査の抜けが少なくなる。レーザー測量するときはターゲットになってくれる。
1人で行ったら遺構の見逃しが出るが、そこをカバーしてくれる頼りになる人材なのだ。
ただ、彼女の城への行き方が並みではない。聞いていて「ばかじゃねえのか?」と呆れることも多い。
そのエピソードをいくつか。
〇冬でも行くのに難儀する藪山に真夏に平気で行く。「堀切が緑に囲まれ素敵!!蛇は平気!蜂に追われた。」
〇夏の藪山で暑いので持参した氷水を頭にぶっかけた。「倒れたりしないようにとの自己管理」と本人は言っているが、その姿で人に出会ったら「出た!」になるだろう。
〇雨なんか関係ねえ。カッパ着て、山を歩きまくる。「雨の城は綺麗だ・・」そうだ。
〇大晦日に城納めだと言って、足の指を骨折しているのに山城に行った。痛かった!おかげで治るのに時間がかかった。あたりまえだ!
〇夜でも城に行く。さすが山城には行かないが・・常に車には懐中電灯が積んである。
〇お出かけ着、ワンピース姿で何を思ったのか、藪城に立ち寄った。ワンピースにベルトをして裾をたくしあげ、藪城に突入。
退勤時、スーツ姿で藪城に突入。
本人曰く「自分の力量や体調、山の状況をきちんと見てわきまえて決して誰にも迷惑をかけないように慎重に城歩きをしている。きちんと判断して諦めたり撤退できる理性はある」んだそうだ。これは「いたって普通の城歩きだ」と言うのだ。
俺はそうは思わない。ビョーキである。
「古城」の先の尾根に古道が山に延びていた。
「ここを行けば〇〇に行けるんじゃないかな?」と言ったら、真夏に一人で行ってしまった。
その言葉が頭から離れず、確かめないと仕事が手に着かなかったそうだ。その言葉、悪魔の囁きだったようだ。
「見たい、見たい」ともう一人の自分が頭の中で囁いていたらしい。
とても秋までは待てなかったらしい。ともかく行って「すっきりした。」便秘解消!
こういう蛮行を繰り返すので城を見る目も肥えてくる。
城を3つ発見した実績がある。
それも誰も行かない夏場に山中を放浪し、見つけたそうだ。
「城らしいものがあるんだけど・・」という連絡をくれたので秋口に確認しに行ったらビンゴだった。
休日は城三昧である。「放し飼い」状態である。
どこか、我が家にいた猫殿と重なる・・・。
ここまで書いた内容、読み返したら名誉棄損ギリギリである。
実はとても書けない蛮行がまだある。
さすが、そこまで書くと色々問題が出そうなので載せない。