やっと、HPに掲載する城2200城目になりました。
ゆっくり、ゆっくりです。在庫が貯まる一方です。
困ったもんですが、どうにもなりません。
ですが、キリがいい城数目となるとそれなりの城にしなきゃ・・・ということで、新潟県村上市の「大葉沢城」です。
大葉沢城と言ったら「畝状竪堀」の代名詞のような城です。
実際、実物を目にしたらまさに「異様」です。
掘の数は50本以上、斜面に長さ約200mにわたり続く。
掘が構築されている斜面、比較的傾斜は緩いのであるが、こんなものが果たして必要か、疑問が残る。
逆茂木で十分のように思える。
多分、城内に倒す木がなく、と言って、麓から木をここまで上げるのも大変、ってことでこんなものを造ったのであろが、1土豪にしてはその労力、よく捻出できたものである。
公共事業として整備したとも想定できるが、1土豪にそんな財力はあっただろうか?
不思議な遺構である。
おそらく、村上城の本城氏の反乱を懸念する上杉氏が城主の鮎川氏を牽制勢力とみなし援助していたのではないか。
ところで遺構には関係ないが、この横堀の堀底に、いたるところに糞が転がっている。
熊の糞である。
新鮮なものもある。熊がいる気配や臭いは感じなかったが、緊張を強いられる。
熊鈴2つを鳴らし、さらにラジオを着けて歩き回る。
それだけでもかなりの疲労である。