信濃の城、因縁&リベンジシリーズ、鍋蓋曲輪、尾野山城に続く第3弾
2019年11月、上田市北の太郎山に登った。
本当は簡単に行ける東端の花小屋城だけを見るだけのつもりだったのだが、花小屋城までの道が太郎山の登山道だったもので、つい欲を出して・・・
こういう行き当たりばったりなことをやるとろくなことがない。
ともかく、めでたく標高1165mの太郎山は征服した。

そこであっさり下山すればよかったのだが、下山中に「そうだ、途中の分岐した尾根にも城があるはず。」ということを思い出した。
この太郎山山塊、山城がたくさんある。
山城が「数珠」のように並ぶので、太郎山連珠城塞群ともいう。
その数、20城近くあるという。
標高1000m近い険しい山に城が並び、いずれの城も石垣を持ち、ごつい。
城マニアにとっては最高の御馳走がぶら下がる山塊である。
かく言う管理人もその一人、この山塊の山城に魅せられ、地元の猛者「らんまる殿」の支援を受けてかなりの城を潰した。

これらの城はこの地の戦国大名、村上氏が運用していたという。
武田VS村上の砥石城攻防戦でも使われ、最後の登場は天正壬午の乱での上杉VS真田の虚空蔵山城攻防戦(NHK大河ドラマ「真田丸」ではこの合戦、八百長合戦として描かれていた。)である。

太郎山下山の際、まだ未征服の城、牛伏城と荒城を狙った。
しかし、致命的なミスを犯した。
携帯を車に置き忘れたのである。

もっとも花小屋城だけを見て帰るはずだったのでなくても問題はなかったはずだが。
太郎山に登る道はメインの登山道なので整備されていて迷うことはない。

しかし、派生する尾根の尾根道は人も余り通らず、非常に分かりにくい。
どこが道か曖昧な感じなのである。
こういう時はGPS機能と連動させた地図アプリが武器になるのだ。
しかし、そんなものないので勘に頼った。
そして案の定、迷子になった。
山の中で自分の位置が把握できないことは恐怖である。
来た道を戻り何とかメインの登山道に合流し、生還を果たした。

しかし、ここからがいけない。「悔しい!おのれ、今に見ていろ!」
復讐心に火が付いた。執念深い!

失敗したのは自分のせいなのであるが、そんなことは棚に上げて・・・。


この執念を仕事に活かせれば良かったのだが、仕事面では淡泊そのもの、困難に直面すると、すぐ諦める。
こういうのを「逆恨み」という。

どこかの国の人間と同じだ!

そのリベンジのターゲットは牛伏城と荒城である。
この2つの城、同じ尾根上にあるので1回で行けるのである。
2023年11月、ようやくリベンジが実現した。

秋の山道、これが怖い。

乾燥して積もった落ち葉が滑るのである。

雪や氷の上を普通の靴で歩くのと同じである。
落葉の下は岩がゴロゴロ、へたに転ぶと大けがをする。

さらに熊が生息する山である。

熊鈴を付け、ラジオをつけ。こっちも神経が磨り減る。


ほんじゃ、リベンジ戦の成果 HP 牛伏城と荒城 にて。
なお、これで太郎山連珠城砦群、制覇まであと、2城に迫った。