長野県は山国であり、山城も多いがけっこう平城も多い。
日本100名城に数えられる松本城、海津城(松代城)は完全な平城だし、上田城、小諸城、高遠城も山城ではない。

この鷺林城も平城と言っていいだろう。
この城、JR小海線が城の先端部を分断する城である。
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「中佐都駅」の北側、小諸市境を流れる湧玉川の南側の台地縁にあるこの地方に特徴的な田切地形を利用した城である。

湧玉川の対岸は小諸市であり、東城がある。その向こうに浅間山が見える。
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曲輪は5つ存在していたようであり、湧玉川に面して連郭式に3つの曲輪が並び、防備の弱い西側、南側に2つの曲輪があった。
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北端部が一段と高く、そこが本郭である。

城の築城時期は分からないが、地元の土豪、おそらく大井氏の関係者であろう。

歴史に名が登場するのは、天文18年(1549)の武田氏による平原城攻撃の本陣に使われた時という。

では 五領城(右上)とともに