米CPI(消費者物価指数)が弱かった結果を受けて、ドル円・レートは大きく円高方向に転換しました。

 

その流れに、日本当局が為替介入が入ったのではないかと思われる情報が、この為替の動きに乗っかってきて、更に円高が加速、160円を割り込む展開となりました。

 

為替介入はあったのか、なかったのか...

 

報道機関や専門家によっては、随分まちまちな見解のようですが、現実として、大きく円高に振れたことは事実です。

 

今朝、東京市場が始まる前にに、やはりドル円・レートは大きく円高に振れました。

 

CPIの結果を受けて、“ドスン”と円高に勢いをつけて方向転換したあとに、徐々に円安に戻ってこようとしている矢先のことでした。

 

今までなら、一気に円高に振れても、その後は時間経過とともに、もとの水準にまで値を戻していたのですが、それを阻止するかのような、急激な円高への揺り戻しでした。

 

日本側の、海外金融機関への「レート・チェック」が行われたのではないかという情報が流れました。

 

「レート・チェック」は、為替介入の前段階の行動です。

 

日経新聞は

為替介入の準備のために市場参加者に相場水準を尋ねる「レートチェック」を対ユーロで実施したことが関係者の話で分かった。具体的な為替取引の水準を照会することで、円買い為替介入に備える動きとされる...

 

と報じています。

 

それでもドル・円レートは158円前半まで進んだ円高現象から、いま足元では159円前半にまで値を戻してきました。

 

いやぁ~、こんなことがあったら、投資家は動きづらいですよね。

日本政府や日f銀の思惑通りというところですかね。

 

為替取引においては、こういうことが起こりうるのです。だから“怖い”とも言えます。

 

個別株式投資では、当局が直接市場に手を突っ込むようなことは、なかなか考えづらいですね。

 

日銀のETF買いは別として...

 

プロの投資家ほど、為替取引を敬遠する人もいるようです。もっとも株式投資で大きく儲けることができる自信があるからでしょうけどね。

 

これで為替の流れは変わるのか。

 

ドルが買われる動きは変化するでしょうが、日本円が売られる事情には、何ら改善される兆しはなさそうですけどね...