先行き不透明...
中国の投資家が、日本に来て感じた不可思議な言葉だそうです。
何を当たり前なことを、仰々しく言っているのだろう...
率直な感想だそうです。
たしかにそうですね。
先がわからない、上に行くか下に行くか、右に行くか左に行くか、今の時点では決まっていないことを「リスク」と呼びます。
でもある程度は、上下左右行く方向の「予想」は立てることはできます。当たる当たらないは別として、方向性だけは“なんとなく”は見極めることはできそうなことが多いです。
それが「リスク」です。
まったく先行きが見通せない、これからの方向性は想像もつかない、完全な「運任せ」なのが「ギャンブル」と呼びます。
予測を立てるのに、その結果を導き出す論理的根拠がない、科学的証拠もないのが「ギャンブル」です。
「リスク」は、論理的・科学的根拠を見出すことができ、これから先の方向性を決める理由を明らかにすることができる状況をいいます。
ギャンブル状態を好んでお金を賭ける人もいます。
これを日本語で「博打打ち」になります。
投資家は、予想もできない「運任せ」状態では、絶対に手を出しません。
「投資」と「トレード」と、「ギャンブル」は明確に異なるのです。
具体的な行動レベルで言えば、チャートの右側の白い部分に向けて、上に行くか下に行くかを「予想」してエントリーするのが「トレード」です。
「投資」は、お金を投じる対象の成長を見定めるもので、株価の短期的乱高下はあまり気にしません。個別株投資のイメージですね。
「トレード」でリスクを取るということは、チャートの見えない右側に向けて「えいやぁ~」と飛び込むのが「リスクを取る」という行動になります。
わからない方向性に向けてお金を投じるのが「リスクを取る」ことで、全く先行きがわからない状態に、エントリーした後に「運任せ」の神頼みになるのが「ギャンブル」です。
「トレード」では、エントリー後には手を合わせませんからね(アハ)。
リスクを取って初めてご褒美がもらえる...
見えないチャートの右側に果敢に挑んで収益を得る...
もちろん準備はします。「神頼み」ではないですから
そう考えると、世の中で今言われている「長期等投資」こそ、成り行き任せの運任頼みの「ギャンブル」になってないですかね...