「リスク分散」は、安定した収益を得るには不可欠なものですが、リスクを軽減することが投資をする目的ではありません。
投資をする目的は「大きな収益を得る」ことです。
そのためには、資産管理は万全を期していなければならないですが、そのためには、リスクをうまくコントロールする必要があるのです。
つまり、投資の目的を叶えるために必要な手段というのが「リスク分散」なのです。
その「リスク分散」手段は、何も「長期投資」や「つみたて投資」だけということではありません。
いくつかある「リスク分散」手法の一部にしか過ぎません。
投資の本来の目的「大きな収益をあげる」観点からは、「つみたて投資」は不向きです。「つみたて投資」は、大きな収益をもたらす手法ではありません。
どちらかと言えば、収益の“確実性”を求めるもので、「コツコツ」という表現がピッタリと当てはまるものでしょう。
一般投資家やベテラン投資家は、大きな資金を一括投資するのと同時に、「つみたて投資」を行います。
「一括投資」と「つみたて投資」を同時に“走らせる”です。
2つの投資手法を同時におこないことが“一般的”ですね。
それは一括投資で万が一損失を抱えても、「つみたて投資」である程度損失をカバーすることができるという目論見によるものです。
つまり「つみたて投資」は、大きな資金を動かすときの“ヘッジ”の役目になっているのです。
よって「つみたて投資」単体では、大きな収益を期待することはできません。
「ドルコスト平均法」により、リスクは分散されてはいますけどね。
老後資金としては、公的年金以外に2000万円が必要だと言われています。
「つみたて投資」だけでは、拠出額にもよりますがこの金額を準備するのは難しいでしょう。
毎月拠出額を十万円単位で捻出できれば、2000万円を準備することはできるかもしれません。時間はかかるでしょうけどね。
そのことはちゃんと理解して「NISA」で「つみたて投資」を行っているのでしょうね。
「つみたて投資」は、老後資金準備に余裕がある人が勧めているような気がします。
大きくお金を殖やす必要はなく、あくまでも安全で少しでもお金が殖えれば良いと思っている人向けの、投資手法のようです。
“ガチ”で資金を殖やそうという人向けの手法でないことは、おわかりですよね...
大きく資金を、時間を掛けずに殖やすには、大きな資金を一括で(もちろん投資対象の分散はOKですが)投資するほうが効率的で、目的が叶う可能性は高まりますね。