アメリカの先月の雇用統計が発表され、農業分野以外の就業者は前の月より27万2000人増加し、市場予想を大きく上回りました。18万人程度の増加を見込んでいた市場予想を大きく上回りました。

 

この数字を受けて「インフレの要因となってきた人手不足など労働市場のひっ迫が続いていることが示された」と指摘されています。

インフレに結びつくデータとして注目される労働者の平均時給は、前の年の同じ月と比べて4.1%、前の月と比べて0.4%それぞれ増加し、いずれも市場予想を上回りました。

 

一方、失業率は前の月から0.1ポイント上昇して4.0%でした。

 

こちらは「悪化」です。
失業率が4%台となったのは2022年1月以来、2年4か月ぶりです。

アメリカでは、ことし4月以降インフレの鈍化傾向や経済の減速を示す経済指標も出ていて、「利下げ観測」がマーケットでは強まっていましたが、今回の雇用統計では人手不足など労働市場のひっ迫が続いていることが示された形となり、一部で囁かれている「利上げ再開」という思惑もでています。

 

マーケットでは、今月のFOMCでは利下げはしないだろうとの予想ですが、パウエル議長から、何らかの利下げに関するメッセージが出るのではと思われてはいましたが。今回の雇用統計結果を受けて、より一層、介護運愛用が注目されるようになりました。

FRB(連邦準備制度理事会)は来週11日と12日、金融政策を決める会合を開きます。

フェデラルファンド(FF)金利先物は、FRBが9月までに利下げに着手する確率が53%であることを示す水準にあります。雇用統計発表前は約70%でした。

 

FRBが年末までに2回の利下げを行う確率は約50%、雇用統計発表前は68%でした。

これまでは9月に利下げが開始され、年内に合計0.50%ポイントの利下げが実施されると予想していたが、雇用の堅調な伸びが続いていることから、利下げ時期が後ずれする可能性が高まった...

市場関係者の声です。

 

週末7日のニューヨーク外国為替市場では、堅調な米雇用統計を受けて円売り・ドル買いが進み、円相場は一時1ドル157円台まで下落しました。1円以上も円安が進んでいます。

 

最近はドル円・レートの動きが激しいですね...