FXトレードは難しい...
行動レベルでは「丁半博打」と同じで、今の価格よりも“上にいくか”“下にいくか”を判断してその方向性にお金を賭けるわけです。
投資と博打は違いますが、あくまでもわかりやすくするための表現です。
FXトレードは、「上がるか・下がるか」の判断を瞬時に行わなければならないということではありません。
スキャルピングのような“秒トレ”でなければ、時間軸をどこに持ってくるかだけであって、FXトレードがすべて、マウスクリックの俊敏性を求められるわけではありません。
秒トレでも、ディールを“見送る”こともできますよね。
「博打」と「投資」の違いを説明するなら、「“博打”は、価格が上にいく下にいくの判断を“運任せ”にして、お金をかけたあとに、手を合わせて“神頼み”をうるもの」と定義したいです。
「“運”も実力」ですかね。
一方「トレード」は、ある程度エントリーに根拠を持たせるものです。
“運”ではなく、論理的“根拠”を持ってお金を投じるのです。
じゃあその“根拠”というのは、一体なんなのか、
さらに“根拠”の精度も問われますよね。
そもそもマーケットに、科学的法則というものは存在しません。あくまでも過去検証から割り出された“確率”に過ぎません。その確率が「6:4」で“勝ち”が優勢と判断したときにお金を投じます。
マーケットの世界に「絶対」は存在しません。「100:0」はありえないのです。
世の中、「投資商材」と呼ばれる「“手法を買う”ビジネス」が横行していますが、もしそれで勝てるのであれば、世の中「“億”り人」で溢れかえっているはずです。
商材を活用しても勝てないときには、「メンタル」のせいにして逃げればよいのです。だって投資やトレードは「メンタルがすべて」というのが、常識のように語られていますからね。
でも“運任せ”よりも、たとえ確率の話でも、根拠があることは大事です。
その「エントリー根拠」を探す旅を、トレーダーはずっと続けているのですね。
大抵トレードに負ける人は、根拠がないのにエントリーしてしまうパターンが多いような気がします。
「ポジポジ病」とよく言われますが
- なんとなくポジションを持ちたくなる
- マーケットにいないと、そもそもお金が殖えるチャンスがない
- お金が増えるイメージに負けてポジションを持ちたがる
- 「ポジションを持たない不安」に負けてしまう
なんとなく、見えないチャートの右側を“希望的観測”で描いてしまい、自分勝手にチャートの延長線を引いてしまい、ポジションを持とうとしてしまうのです。
「負けパターン」のトレードは、だいたい“これ”です。
一旦ポジションを持つと、自分が思い描いた「想像のチャート線」が忘れられずに、「いつかは思惑通りに戻る」と信じて、損失が膨らんでも損切りをしなくなるのですね。
ポジションを持つのをぐっと堪える...
でもあまりこらえすぎると、チャンスでポジションが持てなくなる、“イッポス”のようなものですね。
だからFXトレードは、行動が単純なだけに、メンタルにおいて難しくなるのです。
個別株を短期売買するほうが、ずっと楽です。
「楽」というのは語弊がりますが、月初に個別銘柄を仕込んで、値が上がったときに売る、現物買いなので証拠金のようなものは発生しないとうトレードのほうが、精神的に良いかもしれませんね。
銘柄の信用性、成長性を分析しますから買いますので、“買う”という行動に立派な根拠が持てます。
それでも少ない資金を短期間で大きく殖やすには、レバレッジを掛けられるFXトレードは魅力です。
FXトレードはトレードで勝つには、エントリーにこだわって、精度を上げて、損失は放棄に切るメンタルを持つことが、勝負の鍵になりそうですね。
そのためには、過去検証を繰り返して、何度も訓練をして、実証を積み重ね、自分にはできるという自信が持てるようになることですね...