昨日書いたブログ「太陽フレアの影響」ですが、どうやら世界中でオーロラが見られる現象が多発したそうですよ。

 

いろんなところでオーロラが見られたようです。

昨日、太陽フレアのことに言及しておいて良かったな。

 

太陽フレアは、明日のマーケットになにか影響をもたらすのでしょうかね...

 

今日は、昨日参加した「資産運用セミナー」の感想を書いてみます。おそらく昨日のセミナーは、一般的に行われているセミナーの内容だと思います。

 

新NISAやiDecoを活用することを勧める内容で、長期投資を推奨するものでした。

 

セミナーなので「受講スタイル」になっていて議論することはできないので、この場で疑問を投げかけて、皆さんに問うてみます。

 

個人的スタンスとしては投資推進派です。投資を否定する立場ではありません。投資は人生設計の重要なアイテムになるという立場です、

 

その投資を行う心構え、投資におけるリスクの理解をきちんとしておかないと、(今の巷のセミナー内容で投資を始めると)収益が出ないときに投資が嫌になり、二度と投資の世界には戻ってこれない「投資難民」になるのではないかというのが、個人的に危惧するところです。

 

投資において重要なのは、「続ける」こと、投資を“あきらめない”ことです。

 

それと大事なことは、投資での成功とは「確実に目標額を、絶対額で手にすること」にあるということです。

 

損をしないことが終着点ではありません。

必要絶対額を投資で手にすることです。

 

巷で行われている「資産運用セミナー」は、おそらく、落とし所は「新NISAやiDecoで積立・長期投資」というパターンなのでしょう。

 

そのうえで、昨日の話で同意できる点が1点ありました。

「日本債券市場に投資するな」ということです。

 

多くのFP(ファイナンシャルプランナー)は「四資産分散」を勧めているそうです。四資産、日本株式市場・日本債券市場・海外(外国)株式市場・海外(外国)債券市場に25%ずつ投資する投資信託を勧めているそうです。

 

でも日本はこれから金利を上げていく中で、日本債券価格は下落していくことになります。あえてこれから値が下がる資産に資金を投じるメリットはなにかは、全然思いつきません。

 

よって日本債券市場には投資を避けるべきだという理解は、「同意」です。

 

もし、四資産分散投資を勧めて来るアドバイザー、日本債券市場に資金を投じることを進めるFPには、今後は注意したほうが良さそうですね。

 

このことが、その人の実力を占う試金石になってきそうです。

 

これ以外は、かなり説明に疑問符がつくものばかりでした。

 

昨日のセミナー内容で投資を勧めているのかと思うと、投資難民を生み出すだけではないかと非常に危機感を感じています。

 

巷で行われている資産運用セミナーの内容(想像ですが)を、いくつかのセクションに分けて疑問点を挙げてみます。

 

 

 

 

投資誘導編

◯インフレでお金の価値は目減りするから投資をしよう..

これを説明するのに、必ず直線で将来にわたりインフレが進む「右肩上がりのグラフ」を用います。

 

長きに渡るデフレの時代、金利がなかった時代には説得力がなかったこのグラフも、今ではどこかリアリティー感を感じてしまいます。

 

でもね、何十年も毎年必ず物価が上がるという前提には、少々無理があるような気がします。

 

ハイパーインフレにでもなれば、話は別です。

 

世界各国中央銀行の責務は「インフレを調整する」ことです。

 

インフレがセミナー資料が見せるグラフのように推移すれば、必ず金融緩和政策を打ってきます。今のアメリカがそうです。「利上げ」をしようとしてくるでしょう。

 

インフレが右肩上がりに上がり続けて、すごい数字になることは、経済にとって景気にとって深刻な問題に発展します。

 

それと現金は必ず必要です。

 

水道光熱費や家賃の支払い、ローン返済、納税等、すべて現金で行われます。

価値が目減りしようが、今の社会では現金は絶対に必要です。

 

インフレによる価値が下がるので預貯金ではなく投資をしようという誘導は「いかがなものか」と思ってしまいます。

 

実際、珈琲一杯飲むのに、何千円も何万円もかかるときが来そうですか?

◯銀行に預けていてもお金が増えないから投資をしよう...

これははっきり言って「間違い」です。銀行と証券会社、ついでに言うと保険会社では、それぞれ役割が異なります。

 

銀行は「決済」を行う場所です。光熱費や家賃の引き落とし、各種ローンの支払、カード等の引き落としに使うものです。

 

預金金利は“預けた結果”付く、銀行が預金者に払う利子であって、積極的に取りに行く収益ではありません。

 

そもそも銀行と証券を、利子と運用収益を同じ土俵に乗せて比較すること自体に、無理があるのではないですかね。

 

もっというと、証券会社と銀行は違います。証券会社は銀行に替る金融機関ではありません。リスクに対する姿勢が、大きく異なります。

 

銀行は預金保険機構、預けれたお金そのものに保証がつきますが、証券会社は投資家保護、投資した資金ではなく投資家の権利に保証がつきます。

 

 

投資を始めるにあたっての大事なマインドは...

投資にはリスクが有ることを強調すべきです。

 

今の「資産運用セミナー」は、投資をしたことがない人を、投資の世界へ誘導することが目的になっていて、投資に対する心理的ハードルを下げることに注力しているように思えます。

 

それ故、初めて投資した人が一度損益を抱えたら、損失に対する耐性がないため投資の世界から逃げ出して、二度と戻ってこない「投資難民」になるのではないか、副損を抱えたまま投資をしたことを悔やむのではないかという心配があります。

 

損失をカバーできない「投資難民」を、ただただ単に殖やしているに過ぎないと思います。

 

人生設計において、確かに投資は必要です。

 

そのためには、投資がうまくいくまで継続することが重要です。ある程度の覚悟が必要なのです。そのためには、投資という手法がリスクがあっても何が何でも自分の将来設計には必要なアイテムだと強く思うことが必要で、腹のそこから“投資は必要だ”と理解することが、大事担ってくると思うのですね。

 

そのためには、損失とどう向き合うかを一緒に考えることが大事になってきます。損失に対する耐性をつくることです。

 

安全安心を訴えて投資の世界に誘導し、とにかく始めてもらうことが重要なのではありません。

 

投資で成功することが、確実に大きな現金を手にすることが、大事なのです。

 

そのことを「資産運用セミナー」講師は理解しているのでしょうか。

 

なぜ「持ったら持ちっぱなしで損はしない」と言い切れるのですか。

 

たとえ損をしなくても、何十年も運用して収益が数万しかあがらない結果も「成功」と呼ぶのでしょうか...

 

今回は「投資導入セクション」での主な疑問点を、受講して感じたままを書きました。皆さんはどう思われますか...