投資シナリオを立てよう...とよく言わますが、具体的にはどうするのでしょう。

 

そもそも投資手法が何が良いのかというのは、その時の投資環境によって決まるもので、目標地点までの時間的距離が遠いか近いかで決めるものではありません。

 

今の投資環境が早い利益確定を求めているのなら、それに合わせて近い目標を設定し、それを繰り返して設定することで、遠い地点の目標額を達成させるのが効率的と言えるでしょう。

 

ようは、投資で得た収益を持ち越すかどうかの話です。現金にしないと利益は確定しませんから、現金の銀行口座残高数字を増やすということです。

 

近い未来で達成した目標学を、その場で使うか繰り越すかの違いですね。

 

そもそも今から何十年後の未来なんか、描けるはずがありませんからね。

 

それで今の環境を冷静に判断すると「日米株高 + 円安」という答えが導き出せます。

 

その背景は...

 

米国株式市場は、そもそも長短金利逆転現象からも分かる通り、景気後退(リセッション)に陥るところでした。

 

それを保護主義政策を取ることで、米国国内に自動車や半導体の製造拠点を強引に引っ張ってきて、ドル高金利高にも関わらず、世界から資金を取り込んできているのです。

 

中国への投資資金も、米国内に入ってきています。

 

コロナ補助金による給付金で個人消費が旺盛になっていることも、米国景気を下支えする要因になっています。

 

この前提が崩れない限り、米国株高、金利高、ドル高は続くでしょうね。

 

一方、日本株高の背景には、もちろん米国株高もあるでしょうし、中国への資金が日本に流れているという事情もあります。

 

日本国内では自社株買いが進み、日銀の新規マネーは入りませんが、年金などの株買いは続いています。

 

日本株が割安であること、東証が上場企業に、PERやROEなどの評価指標の改善を求めていることも、外国人投資家には好感されています。

 

ドル高円安の流れは、今後も変わりません。

 

まずは「円安」、貿易赤字国日本、金利を引き上げられない日銀事情を、海外投資家見抜いています。

 

ついで「ドル高」、米国利下げ観測が遠のき、金利は上方向に進み、これ以上の下落要因はほぼ消えました。

 

日米金利差も、米国利下げに黄色信号、日本は利上げに慎重、さらに、インフレを加味した実質金利でも、日米差は広がっています。

 

ということで、今の投資シナリオは

 

短期で日本株買い、特に個別銘柄物色が効率的

外国株式を短期で売買するのも効率的

積立を含め、少し長いレンジで外国株指数買い

短期的に円高に振れるも、円安前提のドル買い投資

 

というシナリオになるでしょうね。

 

リスク要因として中東情勢、それに伴う原油高はインフレを助長します。

中国の動向も注意が必要です。

 

欧州はドイツがどうなるかですが、ECB利下げも含め、ユーロは弱くなっていくでしょうね。

 

どうですかね。個人的には短期で利確前提で日本株、長目に保有する外国株、ベースに金(GOLD)立投資を走らせるというシナリオがベターのような気がしますがね...