このような質問がありました。

60歳まであと3年になりました。今の投資比率は下げたほうが良いですか。投資を減らして現金比率を高めたほうが良いですか...

確定拠出年金制度での運用に関するご質問です。

 

世の中でよく言われている「高齢者の投資戦略は現金比率を高めにする」とか、「定年間近になれば投資を控え元本確保型商品の比率を高める」といったことは、本当に正しいのでしょうか。

 

誰に聞いても答えは同じ、このパターン一択です。

 

そもそもマーケットって、こっちの事情や都合を考慮してくれるものなのでしょうか。

 

何度も指摘していますが、マーケットには

 

シルバーシートも

女性専用車両も

初心者のための部屋も

 

存在しません。

 

マーケットは、年令や性別を考慮してくれません。

こちらがマーケットの状況に合わせるだけです。

 

その“合わせ方”にプロ(機関投資家)や素人(個人投資家)の“区別”があるだけです。

 

したがって、「定年まであと3年」という事情よりも、「今のマーケットは投資するのに効果的か」という観点で、投資をするかしないかの判断材料をすべきだと思います。

 

とはいえ、今ある資産、ここまで運用で殖やしてきた資産を、あと3年で目減りさせるのは嫌ですよね。

 

今の資産を一旦利益確定して、新たに3年間の運用をスタートさせるという考えもあるのかもしれません。

 

確定拠出年金での利益確定rとは、「元本確保型商品」に乗り換えることです。

 

定期預金ですね。金利上昇が見込まれるので「1年定期」が良いです。

 

今の投資環境は微妙ではあります。

株価は上がり過ぎ...という側面も指摘はされています。

 

米国利下げ遠のく

米大統領選挙が不透明

中東不安、原油価格高騰

欧州6月利下げ予想

 

利下げしないということは、米国景気は底堅いとも判断はできます。欧州株は利下げを期に上昇するかもしれません。

 

「外国株式」を仕込むのも、“あり”かもしれません。

 

日本は利上げできない

円安加速でインフレ懸念強まる

政情不安くすぶる...

 

日本株を取り巻く環境は厳しいものがあります。短期で考えるなら、低金利からの投資対象としては“あり”かもしれません。

 

あと3年ですからね、逃げる準備をしながら日本株に投資をするのも考えられます。

 

定年まであと少しという方へ

 

今ある資産で満足ですか

まだまだ運用で資産を増やす必要はありますか...

 

このことをゆっくり考えて、今後の投資戦略を考えましょう。