昨晩のFOMCは、2024年の利下げについて、0.25ポイントを3回という、従来予想通りの結果となりました。

 

ここまで発表された経済指標では、インフレが高止まりしている結果を受けて利下げ回数を減らしてくるのではという思惑を、覆したものになりました。

 

2024年の基調的インフレ率については2.6%と従来予想(2.4%)から引き上げ、成長率についても2.1%と従来予測(1.4%)から引き上げられました。2024年の失業率については4%と、従来予測(4.1%)から若干引き下げられました。

 

にも関わらず、利下げスケジュールに変更なしという結果になりました。

ここが今回のFOMCの大きなポイントと言えるでしょう。

 

一方で、2025年については、最近見られるインフレの上振れを踏まえて予想する利下げの回数を減らしました。

 

首相政策金利は「据え置き(5.25~5.50%)」です。

 

2020年3月以来となる利下げに今年踏み切る方針に変わりはないようで、量的引き締め(QT)は近いうちに行うとしました。

 

利下げ開始の具体的時期には言及しませんでした。

 

今回の声明は1月とほぼ同内容で、「委員会はインフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信を強めるまで、誘導目標レンジの引き下げが適切になるとはみていない」とのガイダンスを維持しました。

 

声明はバランスシートに関して、毎月最大950億ドル(約14兆4000億円)の縮小を継続する方針を改めて示して、バランスシートについては縮小ペースを「かなり早期」に減速させるのが適切だろうとパウエル議長は記述べています。

 

インフレの進み具合いと金融政策の関係、インフレが進んでも利下げは行うということですかね。

 

FOMC参加者の予測中央値では、FF金利が2024年末までに4.6%に達するとされていますが、ドットプロット(金利予測分布図)では、年内に0.25ポイントの利下げが3回実施されると10人が予想した一方、2回以下と予想した当局者も9人いました。

 

今後入手するインフレと労働市場のデータによって変化する...

 

政策に柔軟性を持たせるということですかね。

 

今回の予測ではまた、長期における金利水準の予想が若干上向きに修正され、中央値は2.6%と、従来の2.5%から引き上げられまひた。

 

株式マーケットは、この結果を受けて大きく上昇しました。ドル円はドルが売られ円が買い戻される“円高”で反応しました...